加湿器を買った

前の加湿器の電源が入らなくなったので、速攻で捨てた。そして関東の冬には加湿器は必需品なので代わりのものを買った。

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最近話題になっているまるで電気ポットのような象印の加湿器は小さい方でも消費電力が湯沸時985Wとなかなか思い切った仕様なので、30A契約のウチのような狭小集合住宅住まいにはちと厳しい。しかし加湿器1個でほぼ1kWか、凄いな。

ちなみに、アンペア (A) × 電圧(V)=消費電力(W)で、日本の家庭用電圧は100Vなので、単純に消費電力÷100でざっくりどれくらい使えるか計算できる。常時使用する照明・冷蔵庫で500W~と覚えておけば、あとは主な家電を足し上げるだけである。同時に使いそうな家電、例えばエアコン9A、食洗機が12Aと掃除機が7Aなら、それだけで契約の30Aオーバーなのでうちでは容量を超えることになる。(それ考えると掃除機も充電式のほうがいいのかな~)プラズマテレビも意外と大きいよ。もちろんモノによっては立ち上がり時に一番電力を使うとか、状況に応じて消費電力に波があるとかいろいろあるが、それはそれ。あとファミリー向け世帯だと契約アンペアがもうひとつふたつ上の場合が多いし、一軒家だと単相200Vを入れているところもあるよね。

それはともかく、お手入れ簡単な似たような作りのものが他メーカーからも出ていたので、その中から山善のものを購入した。こちらは最大消費電力350Wと安心お手頃だ。沸かすのに少々時間がかかったところでひと晩つけっぱなしなので寝ている間に蒸気が出てくれればいい。使い方もON/OFFと強/弱の切り替えだけのシンプルこの上ない感じで、実際こんなもんでいいんだよな。数字で湿度が知りたいかというと、そこまで管理する要もない自宅では肌感覚で充分だ。

あと黒いの。いままで加湿器といえば白っぽかったので、黒いのがちょっと新鮮だった。

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2020クリスマス料理は自家製コンビーフ

やってきました恒例ネタ料理の季節クリスマス。今年は手作りコンビーフだよ。

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コンビーフとは
塩蔵した牛肉を缶詰にしたもの。古くは粒状 (コーン) の粗塩を用いて塩蔵したのでコーンビーフ corned beef (塩蔵牛肉) と呼ばれる。原料肉としては良質の牛肉を用いることは少く,おもに老廃牛の肩部,頸部,胸部などの中等以下の肉を用いるのが普通で,これらの原料肉から大きな腱などを除いて適当な肉片に切断し,ハムの製造の場合と同じように食塩,硝石で血しぼりを行う。次いで,塩漬を行い,水洗後,約 20~30分間煮沸し,放冷後,肉片を缶に詰め,密封後加熱殺菌する。脂肪が比較的少く,結合組織がよくゼラチン化しており,凝固した肉片の大きいのがよい製品とされている。

コンビーフとは - コトバンク

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アメリカなどで作られるのはブリスケットという前脚の間の肉を使うことが多いらしい。日本では通販ならともかく、そこらのスーパーではあんまり売っていないので、800gちょっとくらいのバラ肉塊を買った。

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強めに塩をまぶしてキッチンペーパーで包んで、冷蔵庫でひと晩置く。

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次の日にざっと塩を払い落としたら、強め塩水をベースにいろいろスパイスをお好みでぶち込んでひと煮立ちさせた調味液とタマネギセロリりんごのすりおろしを肉と一緒にビニール袋に入れて、口を縛って4~5日漬け込む。

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1~2日ごとにビニール袋をひっくり返しながら塩漬け熟成した肉がこちら。ざっと流水で洗ってこのまま煮込む。

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今回は土曜の夜に食べる予定だったので、まず金曜の朝に30分くらい煮て、夜にまた1時間煮込み、土曜の朝にもひと煮立ちさせ、食べる前にもぐつぐついわせた。

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だいぶ縮みましたな。

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まな板にあげたら脂肪の層から分かれた。

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包丁を入れると切れる前にほろほろと崩れそうだった。

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はい、今年のクリスマスディナーの出来上がり。繊維に添って崩れるのに繊維自体には弾力があり、そこに肉の味がぎゅっと凝縮されているようで、噛めば噛むほど旨みが出くる。
800gもあったので多いかなと思ったのだが、煮込んだら縮んだのでそうでもなかった。夜に美味しく食べて、次の日の昼にサンドイッチにしたらなくなった。

 

参考レシピ

自家漢方覚書2

引き続き漢方薬の覚書である。
人参養栄湯を1か月ほど飲み続けて、なんとなく地力がついてきた気がしたのでいったん止めて様子をみたのだが、どうも何か足りない。数日そのままにしておくと、風船から空気が抜けるように少しずつ熱が抜けていく感じがするのである。なんかこう、何かが自律機能してないような。
そこでちょっと動かしてみるかと、当帰芍薬散を投入した。理気薬の中では比較的体力のない者に用いる処方である。そうしたらガツンと何かが巡りだして、ずっと冷たかった手の小指側までぽかぽかしてきた。初日は何かを確認するように全身まんべんなくあったかくなったのが、次の日には首から上に集中的に熱が集まってきた。不思議なもんである。首の凝りがドックンドクンいって鼻がむずむずする。頭皮がたんこぶのように痛む。ぬおお。
しかし急に血行が良くなるのはいいが、もしも血流に血管が堪えられなかったら脳溢血とかになるんじゃないの、これ、とヒヤヒヤしていたら、翌日にはボヤ騒ぎが下にさがってきた。今度は四十肩がそのまま五十肩にスライドしそうな気配のあった動かすと痛い肩が、動かさなくても痛い。背中の真ん中がチクチクする。胃が、胃がぁぁ! 慌ててみぞおちに蒸気の温熱シートを貼って3日目の夜は事なきを得た。ゲフ。
痛くなるのは各部位とも1日程度で、そのあとはふっと楽になる。外骨格もかくやといわれたバキバキの肩こりも嘘のようにスッキリして首が回るようになった。いかにも傷んだところにどんどん血を流して修復してます! というのがひしひしと感じられるのだが、それにしてもあちこち傷みすぎだろ、この身体。そしていまはわき腹が痛い。この調子で痛覚のない内臓もめりめりと修復されているのだろうか。こうして上から順に下がっていくのだろうか。そして喉が渇いてくるのは修復箇所が多過ぎて血が足りなくなってるのか。人参とほうれん草とプルーンを積極的に食べているが追いつかない。まさか漢方薬でこんな荒療治になるとは思わなかった。効きすぎるのでちょっと容量を減らしてみようかな。

横浜中華街―南粤美食

twitterでの美食家の皆様が褒めちぎっておられる南粤美食(ナンエツビショク)である。いつも大行列の大変な賑わいだというので二の足を踏んでいたのだが、コロナ禍にあって少し空いているらしいのでチャンスとばかりに行ってきた。土曜の夜、開店20分前に到着して並んだら、ギリギリで1巡目に入ることができた。時間がかかるので追加注文はお勧めしませんということだったので、初めに一気に注文してしまう。

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まずは熱い紹興酒

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それから家鴨のパリパリ揚げ、梅ソース添え。そのままでも美味しいが梅のソースがよく合ってとても美味しい。

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ここに行ったらこれは食べとけという香港海老雲吞。重く膨らんだ雲吞の中にぷりっぷりの海老がぎっしり詰まっている。大ぶりの切り身と細かく刻んであるのが一緒に入って渾然一体となっている。そして澄んでいるのに奥深い旨味のこのスープが絶品である。この辺から言語中枢が仕事をしなくなってきた。

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腸詰め干し肉貝柱釜飯。貝柱の香りがふわっとして干し肉の旨味を含んだ塩気、腸詰の同じく脂がじんわりと追いかけてくる。

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がいらんと牛肉の炒め。がいらんというのは知らなかったのだが、茎ブロッコリーのような野菜らしい。しゃきっとして独特の風味もあって美味しい。牛肉が干し肉なので強めの味なのだが、それに負けずによく合う。

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特大車エビのチリソース味。車エビ? てくらい、本当に大きい。隣に写っているスプーンは大きめのカレースプーンくらいの大きさである。こりゃナイフとフォークが欲しいなと思いつつ、ずっしりとしたエビを箸で持ち上げて齧りつくと、臭みもなくぷりっぷりのエビの身が口の中で弾ける。いや、すいませんでした、ナイフとフォークじゃこの食の喜びは味わえないな。かぶりついてこそだ。

いや、聞きしに勝る美味しさだった。幸せな脳内物質がバンバン出た。こんな店があるんだなぁ。

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帰りに中華街をぶらぶらし、八宝茶を買ってきた。八宝茶の中身に決まりはないようだが、これは氷糖、紅棗、クコ、陳皮、貢菊花、金銀花、サンザシ、干し葡萄。なるほど、眼精疲労に効きそうなお茶だね。

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帰って淹れてみたら、飲んだ後に頭がぽやんとリラックスしてきた。冬は丁子や生姜を足してぽかぽかにしてもいいかもね。

 

tabelog.com

自家漢方覚書

自己責任形漢方がよく効いているので自分用にまとめておく。私はだんだん酷くなる不定愁訴に危機感を覚えただけの素人である。自分の身体だから気軽に人体実験しているが、他人のことはわからないので興味がおありなら専門家の門を叩くことをお勧めする。人生とはニッチなものの連続なのである。

もともと背中全体が硬く強張り、全身が重怠く、運動しても疲れるだけでビタイチ改善せず、筋トレもまったく効かないので意味がない、むしろ下手に動くと怪我をしかねないので今は止めとけと整体で言われるような状態だった。しかし肩こり腰痛以外の自覚症状に乏しく、自分でもどこが悪いのか判然としない。それが鍼治療で少し持ち直したお蔭で頭が回るようになってきて、ああ、これはちょっと調子悪いんだなと自覚したので市販の漢方薬を飲み始めた次第である。

年単位で体力が落ちていたのと、鍼の先生に胃が悪いといわれていたので、元気を補う薬のファーストチョイスである補中益気湯を試したところ、身体が温まって腸が動き出した感覚があって良かったのだが、ちょっと血が下がるような貧血っぽいめまいが発生したので人参養栄湯に切り替えたら、とても調子が良くなった。日を追うごとに少しずつ怠さが抜け、肩こりもだんだん改善していった。冷たかったお腹の中も内臓が温泉に浸かっているような心地よさがあり、ドカ喰いもしなくなった。週末はほぼ寝てるだけだったのが、2年ぶりにコンタクトレンズを作りにほいほい出かけるくらいまで回復した。
ところで血液検査だと微妙に水分量が少ないから水分とってね、とお医者さんに言われるのだが、普段から水分はかなりとってるほうである。飲み物だけで1.5~2L/日くらいは飲んでる。食事もスープや鍋なんかの汁物が好きだ。お腹は緩くないし、とった水分はどこへ? むしろ夏場に熱中症予防でがぶ飲みしてるから、それが原因で胃腸が弱っている気がする。てことは水分が必要なところに回らず胃脾でちゃぷちゃぷしてる、いわゆる水帯か。というわけで2週目に五苓散をスポット的に追加投入したところ、これも調子よくて股関節廻りが何か邪魔していたものがなくなったみたいに動かしやすくなった。浮腫みが取れたんかね、見た目は変わらないけど。
しかし人参養栄湯を3週間飲み続けたところで頭打ちとなり、どうしても肋骨下側の重さが抜けない。ふむ、胃は良くなった。次は何だ。漢方では表に出てきた症状をまず改善し、徐々に不調の本体に近づいていくというような考え方があるらしい。するってーと、精神症状はまあストレスは強いんだろうが鬱っぽくはないし、喉に違和感もなく、後鼻漏はあるけどそれより腰廻りの重さと寝るときに足の裏が変に熱くなるのが気になるな。身体の不調を治せば精神的なものは自動的についてきたりするもんだ。健康診断だとコレステロール値が若干高めなんだよね。漢方で対応するのは肝と胆あたりか。高脂血症だと防已黄耆湯だけど、高血圧の人向けなんだよね。私は間違いなく低血圧だし、他の証も合いそうにない。そうすると冷えとかの虚証を何とかする方向かぁ。というわけで迷いに迷った末、杞菊地黄丸を試してみたら、これが当たりであった。ひと晩でうわ凄い、腰廻りが軽い。てか、こんなに軽くなるものだったのか。いままで何だったんだ。ちなみに杞菊地黄丸は飲む目薬といわれるらしいが、今回はみるみるうちに唾液が出て口中が潤った。
正直、こんだけ調子が落ちていれば地黄丸系だったらどれでも効いた気はする。それどころか桂枝系でも柴胡系でも他のものでも、証さえ大きく外さなければ何かしらの効果が見込めたんじゃなかろうか。落ち着いてよく考えてみると、それくらいあっちもこっちも冷えと虚労とストレスの証のオンパレードであった。なんでも「そんなもんか」で済ませていたので自覚は薄かったが、とにかく未病としては酷い状態だったっぽい。
身体が軽くなったら睡眠の質がぐっと良くなって、起きたときに「ああよく寝た」と感じるようになった。凄いなぁ、「寝ると回復する」なんて何年振りだろう。数年前の地獄をみた現場でのストレスと過労で身体が守りに入ったまま休止状態になってたんだろうな。そしてそのまま労働条件の厳しい仕事を続けていたと。薬で休眠してた内臓を叩き起こしたら、物理的にも動かして固まった身体を解さなくてはならんのだろうな。この冬はリハビリである。

半年前の日記

これを書いている現在は2020年5月末である。コロナ疑惑で絶賛引きこもりの真っ最中だ。

世間で外出自粛が本格化し、リモートワークが取り沙汰されていた3月末頃にこんなことを呟いていた。

前からなんとなくTwitterに希望を書くと実現する割合が高い気がしていたのだが、まさかこんなことまで実現するとは思わんかった。そして思ってたんと違う。確かに1ヶ月ほど寝て過ごしたが、そうじゃない。まるでちょっと怖いお稲荷さんの願いの叶え方のようである。

先に断っておくが大した話ではない。しかし個人的にはちょっと珍しいイベントなので何があったか週1ペースで書き留めている。現時点では世間がピリピリしていて何がどう転ぶか分からない雰囲気があるのと、あんまりリアルタイムで生々しい話をしたくないというか、あんまり心配もされたくないので、半年くらい経ってほとぼりが覚めた頃に公開しようと投稿予約をしておく。といっても、過去記事投稿は手動なんだよなー。忘れないようにしないと。

      3週目くらいからタイトルが終わる終わる詐欺になっているのは、当時のまさかそんなに長くかかるとは思ってなかった心理が如実に現れている。

気をつけろ、コロナはしつこいぞ!(確定かよ)

映画:羅小黒戦記


『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』本予告映像

中華アニメである。主人公が猫、話はオーソドックスなものだが、動きがとにかくいい、という前評判だけを確認して観に行ったのである。

海のシーンが好かったな。敵から味方へ変化する下地になるくだりなのでそこそこ長いのだが、子猫がシャーシャーいっていてかわいいし、修業を付けてもらいながらシャーシャーいっているのもかわいいし、海に落ちたり魚を食べたりシャーシャーいっているのがかわいい。無限師匠のとぼけ具合もよかったな。

動きに関しては戦闘シーンは私の衰えた動体視力ではついていけない域に達していた。
元々は中国で人気のウェブアニメらしい。中国国内で人気があっての映画の作成だったので、登場人物も観客側が知っている前提なのかあまり詳しい説明がなかったのだが、大勢に影響はない。

web配信の「罗小黑战记」は以下。
www.bilibili.com