映画:ブレット・トレイン

そういえば映画も見た。トンデモ日本が楽しいってことでそれを見に行ったのだが、ピタゴラスイッチのように転がる話が上手くできていて、あれ、この手のアクションってたいていストーリーがおバカなもんだけどちゃんとしてるな? と思ったら原作が伊坂幸太郎さんだったのだな。あー、なるほどこういう話を書かせたら右に出るものはいないわ。


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モブも凝っていて、いわゆるラノベ・アニメ文化のキャラを実写化したらこうなるコスプレ要員を背景にもってくるなど、いまのハリウッドの流れもネタにしているのかな。昔は「日本人」の記号といえばパツンパツンのスーツに七三分け眼鏡出っ歯で首からカメラを提げて微笑んでいる男だったが、いまはピンクに染めた長いツインテールにエセ制服っぽいプリーツの入ったミニスカでぺたんこ靴の若い女なんだな。
ナンカスゴイ新幹線が駆け抜けるのは都会から田舎、サイバーパンク、ヤクザ、サムライ、ゲイシャとめくるめく日本ファンタジーの集大成である。そこに人種差別ネタをぶちこみ世界地域ネタをまぶして親子関係をふりかけ、ないのは恋愛要素くらいなものでもうなにがなにやらしっちゃかめっちゃかで、大変楽しく堪能した。
それにしても真田広之氏がノリノリである

木製ラックその他夏休み

前にパソコン用の専用棚を作ったのだが、パソコンを買い替えたら本体が小さくなったので専用じゃなくてもあんまり邪魔ではなくなった。

そこで合板を1枚買ってきてちゃちゃっと棚板を1枚足して普通の木製ラックに仕様変更した。

ちょうどいいので身嗜み関係はここに集約しよう。カメ(ロボット掃除機)が入れるように棚下は広めである。

あとは刈り上げ部分がボサボサしてきたのでまた散髪に行って、老眼やら車の運転やらいろいろあって視力矯正まわりがごちゃごちゃしていたのでコンタクトを作り眼鏡を新調していろいろすっきりした。
漢方薬は半夏厚朴湯を挟んだらまた楽になってなんだか調子がいい。
現場も終わったし、この勢いで引っ越しもしたいなー。

鞄2022

夏休みの工作である。夏は現場が佳境で休みどころではなく秋口に夏休みの代休を消化しなくてはならなかったので、誰が何と言おうと夏休みなのである。
前の鞄がボロボロになってきたので作り替え。
前回はこちら。

 

材料。今回は生地の森さんのヘリンボンヴィンテージの黒、厚手の綿100%がベース。あとは金具と裏地と芯地と革レースを少々。

厚手の生地+カバン用芯地でしっかりカッチリするので、裁縫というより立体物の組立である。CADで図面を引いてR部分もピッタリ合せてますがなにか。

だいたいこんなもんかな。まだ少しパーツが足りないのだが、水通しする前は自立するほど硬く仕上がる。

一度洗ってパーツをつけ足して、出来上がり。柔らかくなるとヘリンボン模様が見えやすくなるな。洗濯機で洗剤を入れてガラガラ回すとこうなるが、丁寧に手洗いでチャコや汚れをさっと落とす程度にすればもう少しピシッとするのかな。

今回は中折れタイプにしてみた。ポケットの具合が良かったので前部分のデザインは前回の流用である。鍵用フックは革に大きめのハトメで留めるようにしたら、これ作るのが簡単でいいな。

拡げると縦にA4が入る。口元につけた革レースを持つか紐を上部に付け替えれば縦長トートバッグになる。本体の反対側にはいつものごとく全面ポケットを実装。最近はやりの縦チャックにしてみた。ファスナーのチャームも作ったよ。

マチは下部で13cm、上部は5cmの三角形。やたらとポケットをつけたがるせいで、本体の体積にポケットの中身分を見込まなくてはならないと学習したのでマチは広めにとっているが、全体的に前回よりコンパクトにしたので取り回しはしやすい。
ブログだとあっという間だがもう体力がなくて集中力が続かないので休み休みだらだらとやって5日もかかった。内側にももちろん両側に小物用とファスナー付きポケットを付けているので、本体を組み立てる前にポケット地獄に陥っている。途中で2回も材料が足りなくて買いに行ったしなー。

 

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那珂川温泉鮎旅行(2日目)

明けて2日目の朝である。

旅館の朝ごはんである。ごはんは白米・八穀米・おかゆから選べたのでおかゆをチョイス。陶板焼きにいのししのウィンナーが半分。卵が余りそうだったのでここに投入してベーコンエッグにして食べた。小魚はホンモロコの煮つけで上品な優しいお味でとてもおいしかった。

コーヒーが飲みたいということで、朝からこんなオープンテラスに車で乗り付け、マンゴープリンもついでに買って風に吹かれてのんびりとする。周りは田んぼで何もない、だがそれがいい。ところで濃厚なマンゴープリンと苦い系のコーヒーが物凄く合っていてびっくりするほどおいしかった。聞いたらマンゴーのジュレが今年はこれで最後だそうで、地産地消なんですな。

近所にあった長泉寺まで足を延ばして三重塔を眺める。ここは狛犬ならぬ狛疋であった。

ちょっと走ってあゆの里 矢沢のやなへ。

梁と書いてやなと読む、河川に大掛かりな仕掛けを構築して川魚をとる設備である。

入場料を払うと仕掛けに乗って手掴み漁ができるようになっているのだが、こんな感じでごうごうと流れる川の上なのでなかなかスリリングである。

足元の竹の間から覗くとこんな。

迫力があるが靴を脱いで水際に進むと冷たくて気持ちがいい。横を見ると熊の顔が強張っていた。

川の空気を楽しんだら岸辺のお食事処で鮎を食べられる。

大空間に座敷とテーブル席が半分ずつくらい設けてあって雰囲気が面白い。

鮎飯定食である。鮎の身は柔らかいせいか細かくなって見えないがたぶん結構入っていたようで、濃厚な香りがしておいしい。

お昼を食べたらまた温泉に入りに行く。

日帰り専用の八溝温泉である。これまた貸切状態だったので写真を撮る。

窓が開放的に大きく山の緑がきれいな温泉で、これまたぬるめでのんびりといつまでも入っていられそうだった。

ちょっと時間が余ったのでこれまた近くの馬頭広重美術館へ。

平屋の長いこんな建物である。

美術館って建物をみるだけでも楽しめるところが多いよね。

いい時間になったので那須塩原へ引き返し、レンタカーを返して駅前のカフェでクラフトビールで打ち上げ。

あとは新幹線で爆睡したのだった。天気も良かったし、のんびり行程であちこち覗いておいしいものを食べて温泉につかって満足である。お疲れさまでした。

 

 

那珂川温泉カピバラ旅行(1日目)

現場が終わったら温泉とカピバラである。今回はチューブ水槽の中を縦横無尽に泳ぎ回る泳ぐ里芋として有名ななかがわ水遊園の茶々丸が目当てである。なかがわってどこ? あ、栃木県。那須塩原から車で1時間くらい。ほうほう。いつもの那須どうぶつ王国とは逆方向とな。なるほど。んじゃ行ってみよう。
那須塩原駅に着いたらレンタカーで一路那珂川方面へ。最近の車はBluetoothでいきなりiPhoneとリンクさせて曲を流せるのな。すげぇ。お昼時だったのでまずは道の駅ばとうに向かう。

目当てはいのしし料理である。

いのしし丼。肉が薄いんだけど赤身の味が濃くておいしい。ちょっとごはんが多いかなと思いつつ、空気が良かったのかぺろりと食べてしまった。
満腹になったらそこから車で10分のなかがわ水遊園へ。

なんかだだっ広い芝生の向こうに大きな池がありその真ん中に打ちっぱなしコンクリートとガラス張りの建物が建っている上にスピーカーでずっと『ピヨーン ポローン♪』とアンビエント音楽が流れていて、なんだか海外SFドラマのディストピア世界に紛れ込んだような気分になった。

建物回りは蓮の池で、内側から見るとなかなかの迫力である。

ガラスの温室の内側は大水槽になっていた。

水面から見るとぜんぜん魚の姿が見えない。

しかし横から見るとこんなにいる。面白いなぁ。

体毛に藻が生えて緑色のカピバラ(野性下でもみられる現象だそうです)茶々丸くん、お、泳ぐのか?

泳ぎません。

ここがくつろぎの定位置らしい。昼寝を始めた。
しばらく粘ったのだけどこの日は泳ぐ姿は見られなかった。残念。また来よう。

しかしでっかいピラルクーだな。茶々丸君はたまにあれを踏んだりしてるらしい。

水遊園のショップにピラルクーと泳ぐカピバラというドンピシャなキーリングがあったので記念に購入。しかしカピバラのもので泳ぐ姿をモチーフにしているのは案外珍しいんじゃなかろうか。特徴的な座り姿勢か伏せ、もしくは水中にいても「温泉・風呂」が多い気がする。次は泳ぐ実物を見られるといいな。
それからまた車ですぐの本日のお宿、いさみ館へ。

古民家の梁を移築した建物らしい。

お部屋は川に面したリバービュー。これがなかなか気持ちがよかった。

なかなかいい雰囲気ですな。

ついこういうとこ見ちゃうよね。古色蒼然としていますがもちろん現代的な設備は整っています。

お風呂が貸切状態だったのでこっそり写真を撮った。女湯なので露天といっても囲われてる感があるのは仕方ない。清潔感があって気持ちの良いお風呂だった。お湯は無色透明で匂いもないのだけど、入っていると肌がぬるっとしてくるのでやっぱり温泉なんだな。ぬるめなのでいつまでも入っていられる。
さて、食堂へ移動しての晩ごはん。

どん。いのししは陶板焼き、お刺身はチョウザメとプレミアムヤシオマス。プレミアムヤシオマスとはなんぞや。那珂川名産の三倍体のニジマスである。肉じゃがはとちぎゆめポーク。

そして季節野菜の南蛮漬けと鮎の塩焼き、〆にご飯と味噌汁、漬物付き。地酒も飲んで満足である。

ご飯の後にデザート代わりに囲炉裏端で焼きマシュマロと薬膳酒。
ふわふわといい気分になって、おやすみなさい。
この日は中秋の満月だったらしい。

 

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これは胃‥‥ではない。周りの筋肉だ。

ある朝、背中の真ん中が攣りそうになって目が覚めた。あー、いつも硬く冷たくなっていたあたり。ちょうど胃の裏側あたり。良くなったと思わせて芯が残り解決したと糠喜びさせてはほとぼりが冷めたころにひょっこり存在を主張する、積年の諸悪の根源である。今度は何だ。
起きている間はそんなんでもないのに、寝ると引き攣って目が覚めてしまう。背中側だけでなく腹側までピキピキしてくる。仕事の追い込みとともに連日同じことが起きるので、芍薬甘草湯から半夏厚朴湯に六君子湯、そしていつもの抑肝散と試してみたところ、これ、気血両虚に腹の冷えだな*1。半夏厚朴湯が効いて症状が交通整理されたらしく、温めると楽になるのがわかりやすい。試しにこってりラーメンに生姜と大蒜をぶち込んでみたら、薬より効いた。いまなら養命酒がものすごく効きそう。がちがちに固まった状態で飲んでも効果が出ないものが、緩んでくると覿面に効くというのはある。たぶんな、外仕事だもんで毎年繰り返される冬の冷えと夏の熱中症一歩手前が地層のように重なって、過労とストレスがそれを膠のようにがっちりホールドしてた感じなんではなかろうかと。
季節は移り変わっていくし歳は取るし仕事してる限りストレスと過労はなくならない。いつまでも変化に合わせてアシストしていかなきゃならないんだろう。生きるというのは因果なものである。

*1:個人の感想です

夏は燻製?

忙しくなって料理にエネルギーを傾ける暇がなくなっているが、相変わらず食べるのは好きである。おいしいものを食べたい。そんな根源的な欲求に忙しくなってからは”出来れば手間なく簡単に”が付け加えられた。いろいろと自家製はおいしい。でもその暇がないんだよな。

糠漬けも好きで、特に人参を浅めに漬けたものなどは香りも良くて、あれはいいものだ。しかし糠床をちゃんと面倒みられる自信がない。ときどき小動物を飼っていたはずなのに忙しさにかまけて何日も餌をあげていなかったことに気が付いて真っ青になる悪夢をみる。あれは自分の身体のことなのかね。それとも人間関係か。それはともかく、小動物でも糠床でもそんな悪夢が現実になりそうなのでおいそれと手は出せない。

そんなこんなで前からちょっと気になっていたのがみたけ食品の発酵ぬかどこである。

www.mitake-shokuhin.co.jpほうほう。パウチで場所も取らず冷蔵庫に入れておけばしばらくもつと。糠床をずっと維持しようと思ったら大変だけど、しばらく楽しんだら止めてまた欲しくなったら買い直せばいいのか。私のようなズボラには衛生的にもそのほうが安心だな。と思った矢先にこんなものが目に入った。

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‥‥燻製風味だと?

一時期、燻製に凝っていたことがあった。燻製用のチップを常備して、気が向けば無水鍋や中華鍋で燻していた。近年は忙しくて自家製はご無沙汰だが燻製はおいしい。

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これは買わねばなるまい。そして買った。 

最初は自分の中の糠漬けのイメージに引きずられて野菜を漬けていたのだが、ふと気が付いて卵を漬けてみた。するとこれがすこぶるおいしくて、なるほど脂っけがあったほうが合うのだな。それからチーズ、鶏むね肉、豚ロース塊と手当たり次第に漬け込んでいった。

燻製っぽさは強くはない。しかしなんだろう、塩分の奥にほんのりした香りと酸味があり脂の甘みを惹きたてる。3~400gの塊肉なら冷蔵庫で1週間も漬けておけば発酵ものなので肉も柔らかくなり、奥深い重層的な味がとてもおいしい。漬けた鶏むね肉に片栗粉をまぶして揚げ焼きにしたのもサイコーにおいしかった。

卵やチーズくらいならパウチ袋にそのまま突っ込んでしまうが、肉魚はさすがにラップの上に出して別途漬込み使用後は捨てている。食材と糠の間にキッチンペーパーを挟んでおくと後が楽である。甘味が足りないので肉魚の時はキッチンペーパーに砂糖をばら撒いてから食材を包んでいる。はちみつだと糠の乳酸菌が殺菌されちゃいそうな気がする。気がするだけかもしれないが。なんだか繰り返し使う糠床というより、漬込み用シーズニングのような感覚でどんどん使い捨てているが、いつまでも維持できないだろうし飽きっぽい私にはこれくらいで使い切ってしまえばちょうどいい気がする。

なんだかんだ楽しんだがよく考えたら人参の糠漬けは食べ損なっているので、次はプレーンタイプを買おうかな。