修羅場で八つ当たりもされます

昨日、工事代金を踏み倒していたところの社長さんが、直談判に来た。
そこの社長さんは、見た目は正直怖い。施工屋さんの社長だけあって、押し出しも強い。だが情に篤い根っからのいい人だ。外見は威圧的だが善い存在というところは、鬼瓦に似ている。
その鬼瓦さんだが、ウチのギャオス社長が嘘つきなので、本当のことを聞きたいといって訪ねてきたのだ。もともとは去年の年末の話だったのをお盆に仕切りなおして、支払うと約束した期限の日に結局また払えなかったのだが、そのときのやり取りにギャオスの病気が出たらしい。
入金できないのなら前もってそう言ってもらえれば、自分のところでも金策をするとか何か手立てを考える。ギャオスが入金できると確約したからこそ動かなかったのに、どうして本当のことを言ってくれないんだ、というのが鬼瓦さんの言い分だ。
それに答えるギャオスが、期限ギリギリで鬼瓦さんに電話をしたところ、「お袋を侮辱するようなことを言われた」から、「金は出来ていたけれど、払うのを止めた」んだと言う。オマエはジダンか。つか、八ヶ月もの間、大金*1を不正に使い込んで口を拭っていたくせに、しかもその為に相手を倒産の危機に追い込んでおいて、厭味のひとつも言われて当り前じゃないのか。それどころか罵倒されようが殴られようが殺されようが、逆ギレできる立場かい。その前に金は出来ていなかったと私は確信しているが。
ギャオス曰く、
「今までの過ぎてしまったことをどうこう言われても仕方ない。俺が全部悪いんだから、俺のことを言われるのはしかたない。だけど、お袋のことを侮辱されたのが我慢がならない」*2
こういう言い訳や難癖をつけるかけひきが、ギャオスは病的に上手い。聞いていて、天才かもしれないと絶望することもある。
しかも、ギャオスはこの件で弁護士をつけたと言い出した。
鬼瓦さんが、ではない。ギャオスが、である。
鬼瓦さんはそれを聞いて、「支払わないつもりなのか」と驚いた*3。損害は蒙ったけれども、これからのことを建設的に処理するためにぐっと我慢して腹を割って話しに来たところで、いきなり加害者に宣戦布告されたようなものだ。
しかし裏を返せば、ギャオスは非常に危うい足場に立っているんだろうとも読める。弁護士を頼んだところで、もう二進も三進もいかないんじゃないかとも思えるが。個人と会社の区別がついていない人なんだが、さて、借財は総額でどれくらいあるんだろう。私の知っている分だけで一千万円程度だが、ヤミ金や累積の家賃滞納分*4、情報ダイヤル系も好きだしキャバクラ・風俗*5も大好きらしいから、あちこちにもっと色々あると思ったほうが無難だろうな。


お盆過ぎからぞくぞくと新事実が出てきているのだが、それを聞くにつけ、本気で借金の保証人にされないうちに辞めなきゃヤバい気がしてきた。しかも逃げる前に入社したときに提出した履歴書などの個人情報が載っているものを、全部探し出してシュレッダーにかけたほうが身の為なのかもしれない。貯金が、などと言ってられない。喰い物にされないうちに。
しかし、こんな状態で月曜日は出勤できるのか私は‥‥いや、禍根を残さず始末しなきゃいけないから、自分のためにまだ行くがな。オカシイ人間を刺激したくないし、タイミングを見計らって徐々に荷物を引き上げよう。脂汗。

*1:ウチの会社でいえば総売上の約四か月分に相当する。ヤミ金でもポンとは貸してくれない額だ。

*2:アホか。今更なに人がましいこと言っとんじゃ、ワレ。

*3:私も驚いた。そしてこれはまだウラがあるかも知れない、と思った。

*4:家賃を払わないので追い出され引越し、を何度か繰り返している。

*5:このへんも新たに発覚した金の使い道。ギャオスの趣味嗜好はどうでもいい。