さよなら、今まで稀有な体験をありがとう。

先週一週間は何故か会社が休みだったので、久しぶりの今日の出勤となった。社長とふたり、もうグダグダになっていて、もうどうでもいいような雰囲気の中、残りの一週間は有給を消化することに決まった。私の有給はあと十三日分残っていたので充分間に合う。今日の午後からまた休みに突入する。
だからこの会社から更新するのはこれが最後だ。
なんだか最後の最後で社長も心の整理がついたのか、スッキリした顔で事後処理の段取りをサクサク進めている。私は金曜日にちょっと顔を出して、保険証や鍵などを返す。今月の給料は今日明日にでも振込で。来月分は十日過ぎに。書類関係は今月締めてから、行政書士さん*1から直接郵送される。等々。
色々な手続きについては社長本人ではなく行政書士さんがやってくれるので、少しは安心できる。お金関係は税理士さんがいるし、弁護士さんもいる。しっかり彼らの連絡先も入手した。プロの方々を通せば諸々なんとかなるだろうと思える。
ああ、良かった。残りの給料の請求やらを、あの社長相手にサシで交渉しなくちゃいけないのかとビクついていたのだ。今まで辞めていった人たちのように、払ってくれるまで毎日メールしたり電話したり内容証明を書いたり裁判所に訴えたりするのでは、こっちの神経がもたなくなってしまう。そうなったら私なら泣き寝入りしちゃうよ。しかし、まともな人が間に入ってくれるなら、話は早い。


長い二年だったなぁ。次の仕事にもつながりそうだし、イジメやら給料遅延やら色んなことに我慢した甲斐があったと思う。もちろん仕事を一から教えてくれた会社だし、変わった体験もして楽しんだ部分もあるし、愛憎半ば‥‥いや、ちょっと憎悪が勝っているが‥‥感謝するところはある。
終わり良ければすべて善し、ということにしておこう。*2

そういえば

今日、社長からお土産を貰った。
長野県松山市の栗蒸羊羹*3だった。
戴けるものには罪はないけれど、ふ〜ん、やっぱり行ったんだ、黒部ダム
先週の休みは、まるで私の面接の都合をつけてあげる、というような口ぶりで決めて、旅行に行く予定なんて一言ももらさなかったよな。別にいいけどさ、薄々判っていたし。会社の規模縮小だというこのタイミングで何処に旅行に行こうが、自分がどう行動するか決めるのは自分なんだし、無理をおしても行きたい・行くっていうなら、しかるべき筋から非難されるときは甘んじて受ければいい。人の都合に合わせたふりすんな。
都合の悪いことは人のせいにして理屈を捻じ曲げる、こういうところが厭なんだよな。取り繕うってことは、罪悪感があるってことでしょ。結局、己の欲望を満たすために我儘いっぱい振舞っているんだが、そういう自分を受け入れることもできない根性なしなんだよな。
我慢もできず、開き直ることもできない。自覚もない。そういう心の弱い奴が、一番迷惑だ。

*1:例の嘘の書類を騙されて作成させられた書士さん。そんなことがあっても事後処理までキッチリやってくれるなんてプロだなぁ。素晴らしい。

*2:まだ終わってないがな!

*3:それでもお土産を買ってくるのは、どういう心理なのかよく判らない。事前に止められるのが厭で、楽しんだ後ならバレてもいいと思ったのか、私は軽蔑しても何も言わないから大丈夫(何が?)だと思ったのか、自分だけ遊んでいるのが申し訳ないと思っての埋め合わせなのか。謎だ。