もりだくさんな週末

今週末はこれでもかというほど遊び歩いた。幸せ。これで死ぬのか?ってくらい、ギッチリ楽しみ事が目白押しで、もうこの思い出だけであと一年くらい何もなくても生きられそうだ。



金曜の夜、ずっとお会いしてみたかった方と念願の飲み会だったのだが、これが思った通りの素敵な方々であったのだ。くふふ。
なんというか、これが都会的というのか、田舎者には判らない対人感覚なのかもしれないが、のっけから初対面とは思えないほど打ち解けてしまって、大丈夫だったんだろうかと逆に不安になったりもする。酒がすすんでからは特にですな。山出しなもので何か失礼をしでかしていたらすみません。あの、よろしかったらまたお相手に加えてくださいませ。

続く土曜日はたてもの園。昼過ぎに入って閉園間際までいた。展示内容は私自身の興味の方向とはしっかり合致していたので、私だけなら何時間でも楽しめる自信はあったのだが、一緒に行ったふたりはそういう趣味があるわけじゃなし、正直どうだろうと懸念があったのだが、四時間半ぐらいは楽勝で楽しんでくれたようである。やっぱり家って生活と密着しているからか、ひとそれぞれの切り口で見ようがあるらしい。それも生活感がある人のほうが、他人の家の中を見るのを面白がるのかもしれない。
高橋是清邸。


2.26事件襲撃の舞台から野外を望む。やはりお大臣の家、格子の形が単純な四角ではなくて、ちょっと洒落ている。嵌っているガラスは今のようなフロートガラスじゃないので、少し歪みがあるのが味である。開口が広くてとても開放的。
お隣の西川邸から望む。

こちらのおうちも広縁の格子ガラスが美しいのだけど、こうして見ると高橋邸の二階の窓がかなり大きいことが判る。ここに写っている窓は側面部分だが、九十度左手の壁は全面ガラスだったのだ。
天明家のランプシェード。

古い格式のある家って、小物も美しい。シェードに小粋な模様がついているものが多かったのだが、これもそのひとつ。お金持ちだったんだろうなぁ、と想像が膨らむ。
小出邸の廊下。

古い日本家屋独特の陰翳である。礼讃したくもなる。
子宝湯のタイル絵。

臼さんと蟹さんに‥‥身体が‥‥。
お約束、前川國男邸。

この日は中二階に上がらせてもらえなかった。やっぱりカッコエエな。熱効率は悪そうだが。
お大臣の屋敷や豪農の茅葺の家屋などと比べて、前川邸と田園調布の家と小出邸はまだ普通の一軒家に見える。そのせいかこの三軒は若いカップルがそれぞれ三組ぐらいソファで寛いでいたりして、混みあっていた。まるで住宅展示場の様相であった。
後半は夢中になりすぎたのと疲れてきたのと日が翳ってきた上、農家の内部は暗すぎてフラッシュのついていない私のデカデンワでは撮影できず、写真があるのは前半のここまでである。
ところで鬼太郎の家だが、これを探すのも目標のひとつに設定していたのだが、園に入って数分で目に入った。こういうのは「かたすみ」‥‥とは言わないんじゃ‥‥。

すっかり床が抜けて廃屋然としていた。ロープが張ってあるのは結界か? それとも倒壊の危険があるためなのかぃ?