築地本願寺とカプセルマンシオン

ぶらぶらと築地まで行ってきた。といっても魚河岸ではなく、伊藤忠太を見に。
ご存知、築地本願寺

カッコエエ。日本じゃないみたいだ。
「予は何の因果か、性来、お化けが大好きである」と著書の冒頭で宣言する氏の建築らしく、狛犬は撮り損ねたが羽根付のグリフォン。内部にもそこかしこに動物が配されている。
牛。奥は鶏。

は〜りぼぉてぇ〜はりぼぉてぇ〜♪ 超〜巨大なはりぼて〜♪

ってほど超巨大ではなかったが、聖なる白象。
本堂では法要が営まれていたので撮影は遠慮しつつ、後ろのほうの椅子に座って一休み。聴こえてくる坊さんの読経がまた美声で、音のうねりに包まれるようだった。読経の音って聴いていると、ふうっと意識が浮く感じがしてけっこう嫌いじゃないんだよな。今度、般若心経のCDでも探してみようかしら。


次いで知事選を賑わせた黒川記章の作品、中銀カプセルマンシオン。マンションではない、マンシオンである。

一階にモデルルームが設置されているのだが、老朽化により建物自体の解体が決まっているせいか、今は見学することはできない。実際にまだ人が住んでいるので、建物内部に入ることもできない。
モデルルームの丸窓から内部を盗撮。三帖ほどの室内の窓側に造り付のベッドがあり、その脇の壁にテレビやら通信設備やら音響機器っぽい盤やら形状からいってアネモ(空調設備)であろう突起が並んでいた。

アニメに出てくる宇宙船の個室みたいである。こうコンパクトにギュっとつまった機能的な感じは、私も日本人のご多分に漏れず大好きである。しかしここで生活できるかっちゅーと、アレだな、立って半帖寝て一帖の詫び寂びを極めてなきゃ無理だろうな。
ところで生活するのはともかく、寝るだけなら何とかなりそうだ、という発想だったのか、このカプセルマンシオンをヒントにして、いわゆるカプセルホテルができたんだそうな。