怪しいはてダ隊:新宿 お多幸

今回のはてダ隊は新宿はお多幸のおでんである。

ちょっと早めに着いて店の向かいのコーヒーショップで時間を潰したのだが、そこからなんとなく眺めていると、この入り口にスーツ姿のおじさんたちが次々と吸い込まれていくのであった。もしかして随分渋い店なんじゃなかろうか、うちらは場違いなんじゃ‥‥と一抹の不安が頭をよぎるが、よく考えたら我々もいいトシのおっさんとおばさんの集まりなのであった。なんだ、臆することはない。ジーパンだけどな。
この店は関東炊きの甘い真っ黒なお汁である。

巾着の中にしらたきと野菜数種が入った『ふくろ』というタネは、中の人参まで真っ黒だ。東北出身の私は初めて関西風のおでんを食べたときに「なんて美味いんだろう」と感動したが、これはこれでやっぱり身体に馴染んだ煮付けの味で美味しい。
牛筋がボリュームたっぷりでプリップリであった。タネが二十四種あるとかで、とてもすべては腹の容量の都合で味わうことは出来ない。ジャガイモが美味しかったのかぁ。食べ損ねた‥‥。
集まった個性豊かな面々は年齢の幅は一回り半くらい、特に共通の趣味があるわけでもない。コアな話題が推移する中には全くついていけない話も含まれ、初めましての人もいたりして、それでもまったりゆったり酒を飲みながら何時間も根を生やして話し込む。自分の知らないヲタ世界の話を聴くのは楽しいものだ。何で集まっているのかよく判らないが、それがネットの不思議なところ‥‥というより、友達ってそういうもんだってことか。

雰囲気に合わせて日本酒の南部美人を飲む。久しぶりの日本酒は甘かったなぁ。おでんも甘く、酒も甘く、こうして甘い夜は更けていくのであった。(なんか違う)


追伸
灸洞さん、エレパ落として壊してしまってすいませんでした! 最低。でもアレはやっぱりドラドラさんにそっくりだと思うんだよな‥‥。(まだ言うか)
暗闇で妖しく蠢くエレパ(の静止画)↓