相方さんの元後輩Kちゃんに誘われて三人でクラブへ行ってきたんである。このKちゃんがまた、目鼻立ちのはっきりした美形なんである。
入場してまずぐるっと探検に乗り出す我々。新木場ageHaはメインのフロアのほかにプールサイドありテントありでスペースが広く、通路やバーカウンターなど椅子が並べて置いてあったり、休憩しやすいのが嬉しい。メインフロアのスピーカーがフロアの真ん中にデデンと鎮座ましましていて、これが外に向けて円形に並べてあるのが圧巻である。低音がまさしく身体に直接響いてくる感じは、なんだか音波の刺激を受けて内臓の調子が良くなりそうだ。
しばらくプールサイドで陽気に踊り、スターとヒロインの華麗なステップを見て楽しみ、相方さんが男に挑発されているのを他人の振りしてニヤニヤ眺めたあと、バーカウンターで一時休憩していたら、突然ポールダンスのおねーさま方が登場したので、そのワイルドかつ妖艶なダンスを奇声を上げつつ応援。ひゃっほー！
やおら本番のメインフロアに繰り出す。ザビエラさんはとにかくアゲアゲのDJをぶちかまし、終始とにかく踊り狂い放しでだんだんハイになって恍惚としてくる。しかし、しかしである。寄る年波には勝てないというか、気持ちはすんげー楽しく踊っているんだけれども、ある限界を越すとまったく身体が動かなくなるのを、今回は身を以って知った。気合や根性じゃ足りない何かがあるんである。足が重い。膝が痛い。とほほ‥‥仕方ないので戦線離脱して、後方の椅子に座り込んだらもう動けない。あんな爆音の中でも、人間って疲れれば眠れるもんなんだな。若いKちゃんは朝までハジけてたが、盛り上がったDJは終わる気配もなかった。もしや年寄りに気を遣って最後まで見られなかったんじゃなかろうか。すまんかった。
そうしてすっかり夜が明けた早朝に帰途に着いたわけだが、へろへろになりすぎてボンヤリしてしまい、踊っている間に預かっていたKちゃんの身分証明書を返すのを忘れた。幸い勤め先が近かったので週明けの今日、ランチをご一緒して無事にお返ししたのだった。貴重品なのにすまんかった！ 謝ってばかりである。
そこでKちゃんから耳寄りの情報。ageHaに入場したときにもらったカードだが、調べてみたらあれは割引チケットのようなもので、次回入場するときはドリンクフィーの1.000円だけで入れるんだそうな。そんでKちゃんは「よぉし、使うぞー！」とはりきってイベントスケジュールをチェックして、また来週行くとか行かないとか‥‥アレをまた来週かよ‥‥若いって素晴らしい‥‥。
