舞台:小松政夫とイッセー尾形のびーめん生活 2009

ふるくからの友人に誘われて小松政夫イッセー尾形のふたり芝居を観に、原宿はクエストホールへ行ってきた。舞台である。芝居である。しかし中身はコントである。
会場に着いてみると、何故か手に手に飲み物の入ったプラスチックのコップを持った人々が群れていた。面食らってよく見ると座布団と小さなちゃぶ台がそこかしこに点在していて、みんな床に座って飲み物を片手にまったりと寛いでいる。え? え? ときょろきょろしながら奥へ進むとバーカウンターがあり、お茶やワインを振舞っているではないか。そういうことなら、と友人とふたりで早速ワインを貰っていっぱいひっかけたのだった。私は初めてだったが、毎回こんな和気藹々とした感じなんだろうな。
一本15分くらいの小芝居が続く。どうやら台本はあってないようなものらしく、世帯主のおっさんとセールスマンが庭先で、とか、上京してきた老夫婦がデパートの屋上で、などの基本設定にのせて互いに挑発しあいながら話が進んでいくのだ。どうやら今回が今年の初日だったらしく、緊張感のある空気が伝わってくる。一話毎にふたりが着替えるのだが、舞台の両脇にハンガーラックとちょっとした棚が置いてあり、舞台が暗転するとそこにスポットライトが当たって公開生着替えするんである。
ふたりとも衣装を替えるとおっさんはおっさんらしく、お婆ちゃんはお婆ちゃんらしく、それぞれの役柄に見えるのがさすが芸だなぁ。生で次々と見せられると感動する。いやでも女学生は無理があったかな‥‥。


芝居がはねた後は食事へ行ってちょっと飲みつつ旧交を温めたのだった。いや〜、すげー久しぶりに会ったけど、こういうのもいいもんだね。また遊びましょう。