銀粘土:蜂ストラップ・バングル


久しぶりの銀粘土である。
何故モチーフが蜂になったかというと、ついったーで蜂屋さんが毎日毎日ハチハチハチハチ言っていたので、つい洗脳されて蜂にしてしまったんである。というのは半分冗談だけど、いまさらスカルでもないしクロムハーツをパクるのも面白くないし犬猫もベタだよなぁ、さてどうしようと迷ったときにリアルな生物というのはアリかも、と思った次第。クトゥルーでもいいけどよく知らないし、そういや蜂ってデザイン的にカッコイイよね、と毎日ハチハチ言うつぶやきを見ててその気に‥‥やっぱり洗脳されたんか。
夏休み中に編んだシルバーチェーンに付けて、ストラップとバングルにした。ついでにチェーンの両端につけるカツラという金具も作った。

はじまりは巡回先で見かけたシルバーチェーンの編み方というのをやってみたくなったんである。何を作るという目的もなく、0.4mmの銀線でリリヤンとは編み目も違うのだけどそれに近いイメージで円筒状に編んでいく。銀線2mでチェーンが18cm程度編めた。二本編んだうち一本は銀線のみでもう一本は中に革紐を仕込んでいた。

出来たチェーンの長さがなんとなく腕輪とストラップという感じになったので、銀粘土でチャームというか飾り部分を作ってその通りに事を進めることにしたのだった。
漠然と頭の中でデザインを考え、次いで紙粘土で型を作って形にする。モデリング用のハードワックスを探したのだけど2軒回って見つけられず、面倒臭くなったので近所の薬局で売ってた紙粘土で代用した。

100円ショップで売っている玩具、『おゆまる』で型を取る。これは温めると軟らかくなり常温で固形化するという性質のものなのだ。固まったらまた温めればいいので何度でもやり直せるし、扱いが楽である。説明書きには「お湯に入れる」と書いてあるけど、ドライヤーで温めてもイケる。形状が立体なので羽を挟んで上下に分けて型取りした。表面に油を塗っておくとはがしやすい。

銀粘土を型に押し込み大体の形を作ったら、ちょっと乾かして削ったり整えたり、羽がもげたり触角が取れたり首が転がったりしつつ形成。銀粘土は乾きやすくなかなか途中で写真が撮れないので、代りに汚い作業環境をご覧ください。

やっと形成が終わる。こんなんなりました。もげた羽と頭と触覚は頑張ってくっつけた。

脚と触覚は銀線を埋め込んだ。銀線はそのままだと焼成時に溶け落ちてしまうらしいので、予め磨き締めて強度を上げておく。目玉は銀粘土との同時焼成が可能な合成石で、青いのはサファイヤ、白いのはジルコンである。4×3mmの楕円形。ストラップになる青目のお尻にはスタイラス代わりに使えるといいなぁという希望を込めて、6×4mmしずく型のジルコンを仕込んだ。合成石は焼くと色が変わってしまうものもあるらしいが、今回は大丈夫だった。
焼成してから今回は燻し仕上げにしてみた。燻し液から出した直後が見事に真っ黒で格好よかったので、つい写真を撮ってしまう。黒いなぁ。

磨いて金具をつけてチェーンと合わせて出来上がり。
大きさ比較。

違う角度でみると、それぞれチェーンと石に掴まっているんである。

最初はヒメスズメバチを参考にしていたのだけど、出来上がりは何かというと『なんか虫っぽいもの』である。アブ? ハエ? 飛びそうな何かだよね、というくらい。ましてや顔などは全然作り込めず、左右が歪んでガタガタである。納得できん。修行したら少しはマシになるかしら。