通院日記

土曜には病院と美容院へ行ってきた。口に出すとびょういんとびよういんである。だからなんだというと、それだけである。
去年の春に髪を短くして以来、今度は伸ばしている。特にやりたい髪型がないので、そういうときは突発的に『コレやりたい!』となった場合に備えて伸ばしておくんである。単に選択肢が拡がるから。そんなわけで、とりあえず段も入れず重たいシルエットのままビロビロと伸ばしておいた。前髪も伸びて耳にかかるくらいになっていた。そんなとき鏡を見て、ふと思ったんである。
これっていわゆるワンレングス‥‥。
二十年前にも同じ髪形をしていた気がする。バブル華やかなりし頃、W浅野がもてはやされ、前も後ろも同じ長さに揃えた長い黒髪を片手でかきあげるのが色っぽいとされていた、誰もが狂ったあの時代である。スダレ状に薄くおろした前髪は重力に逆らい前方に立ち上がっていた。走馬灯のように当時の風物が頭の中を駆け巡った。それで決意したんである。
前髪を作ろう。
ついでにクリスマス年末年始に向けて、カラーは赤系でおめでたくしてみた。もっとも大掃除も年賀状書きもやる気が起きなくてなにもしてないんだけどな。ところで髪形を変えたら、相方さんにオドオドされた。オドオドしたあげく、元に戻そうと前髪を掻き分けられた。失敬な。
漢方薬は変わらず。病院の先生が鍼灸院を紹介してくれた。行くかどうかちょっと迷い中である。背中はまだちょっと痛いけど、だいぶ動けるようになってきたし、毎週行ってたマッサージも今週はお休みしてみたところなのだ。だって安月給なのに毎週行ってたら月に2万円。背に腹は代えられないけど、正直バカにならん。そんなこんなで背中に使い捨てカイロを貼り付けて、今日も乗り切るのだ。