近況

仕事の回転数に拍車がかかり、細かいことが次々と押し寄せてはざんざん流れていく急流のようで苔の生える暇もない。編物のことを書いたりしてるが、実際のところ今現在は落ち着いてモノを作れるような状況ではない。毎日出勤するのに精一杯で、2月から編みかけの帽子もほったらかしである。仕事の性質上、波があるのはいつものことで、こういう時期はこういう時期として乗り切るほかないのは判っている。
しかしおだいクラフトの出品はどうしよう、と今月に入ってからずっと頭の片隅に引っ掛かっている。どうにか時間を捻り出したいところだが、気力体力は毎度のことながらギリギリ。今回のテーマは妖怪ということで、銀粘土か低温ダイキャストでやりたいところなんだが、細切れの時間のせいか腹案がまとまらない。仕事の急流に流されてどんぶらこ。もう晩飯を作って食べる時間を削るしかないかと思案しつつも、残業を終えて帰宅するとまるで頭が遠心分離機でもって最後の一滴まで抽出され尽くした搾りカスのようになっていて、とほほのほ。
貧乏暇なし貧すれば鈍す。優雅な物作りクウネルへの道は険しい。
全然関係ないのだが、ラタトゥユのようなトマト煮込みはカレー粉を入れるとコクが出て美味しいことを今更にして発見した。お店で食べる味はそうかなとは常々思っていたのだけど、やってみたらこれが豆とよく合う。ラタトゥユというよりチリコンカンだろうか。たんまりバジルを投入してオリーブオイルをたらすと、これ以上ないくらい私好みの味である。特に意味もなければオチもない。もう食べるくらいしか楽しみがないんである。