ベルギー王立図書館所蔵 ブリューゲル版画の世界 @Bunkamura

JR渋谷駅構内に出ていた広告を目にしてしばらく、見たいけどうーんダルいし見たいけどどうしよう見たいけど、と迷っていたのだが、盆休みと体調の回復が重なったので、突発的に気が向いて予定もけっこう詰まっているのに強引に詰め込んで行くことにしたのだった。
私がマンガを好きなのは線描画が好きだからなのか、マンガが好きだから線描が好きになったのか。仔細はどちらでも構わないが、混み入った線描画が好きなんである。単色の細い線で表現された建物の影、植物に当たる光。たまらん。


農村を描いたものやバベルの塔などは有名だが、そのほかに帆船の絵もたくさんあってえらく格好よかった。これもブリューゲルらしく写実的かつ緻密なのだが、それにしても相当な船好きだったんじゃなかろうか。あと、象徴を盛り込んで寓意を描いたものは、当時は風刺や道徳的な規範を示すものだったようだが、これはタロットカードの絵柄と親和性があるんだろうな。
図版も買っちゃった。実物も凄いのだが、描写が細かく当時の流行や寓意が含まれているので、解説が欲しくなったんである。

中身はこんな感じ。年譜と索引を入れて282ページ、たっぷりあって読み応えがある。ありすぎてまだ全部には目を通していない。

そしてお約束のガチャガチャ。本当は空を飛んでる魚が欲しかったんだが、鳥人間も悪くない。

ベルギー王立図書館所蔵 ブリューゲル版画の世界
8月29日(日)までなので、行かれる方はお早めに。