個人レベルの支援

仕事上でもモノによって材料が入ってこないという事態が続いている。良し悪しは別として台風でも雪でもだいたい滞りなく、多少滞ったとしても半日もすれば平常復帰する勤勉な日本にあって、これだけ時間が経ってもまだこの状態というのが何より未曾有の証左なんだろうなぁ。
地震、太平洋岸を広く襲った大津波原発事故。ネットを開くと『今日の放射線量』の発表があり、原子炉の周りは犬や牛がうろつくゴーストタウンと化している。小説や映画でよくある設定みたいで、なんというか未だにふわふわとして実感が持てない。悪い夢を見ているようだ。そのうち片目が義眼の強い美女が殴り込みにくるんじゃなかろうか。
震災が起きてすぐに赤十字には募金したのだが、どうやら公平性を重んじる大きな団体は集まったお金をすぐにバラ撒くことができないらしく、いったんプールしてから均等に被災地に分配するシステムになっているそうな。それはそれとして赤十字の活動としていち早く人員は現地へ向かっているし、これだけの災害となると復興にも時間がかかるわけで、時間差でまとまった金額が被災地に届くのは悪いことではないだろう。大きな団体だからこそ出来ることもある。
ただ被害の範囲があまりに広いため、自衛隊や米軍など救援隊が入ったところはいいのだけど、小さな集落で孤立したり役場ごと流された地域も多く、自治体が機能していないため被害状況をまとめるところや支援を受ける窓口もなく、かなり困っている被災地もまだ残っているらしい。電気も水もないのに電話は通じず避難するにもガソリンもなく、着の身着のまま逃げ出して家が流されているから現金も道具もないとしたら、私なら3日で死ぬ自信があるな。もっとも、そういう場所では銀行券はあってもあんまり意味がないのかもしれないが。
こうした行政や公の機関では手の届き難い細かいところを有志で支援しようと、マッチングサイトが作られている。

個人レベルでは何かあったときはたいていまず家族が助け、友人が助け、知人が手を差し伸べるものだ。出身地が被災したものの私の場合は幸運にも家族も近しい友人もいまのところ緊急にヘルプの必要はないらしい。あとは直接連絡は取り合わないけども、なんかしら関係のあった人たちが困っているかもしれないなら、回りまわってそういう人たちに届くならいいんじゃないか。こういうときに遠くにいて直接は役に立てないけど、ちょっとくらい地元出身者が動かなくてどーする、くらいの気持ちで登録してみた。
安月給の個人で出来ることは限られているが、大河も一滴がなければ始まらないしな。まずはじゃがいも10kgから始めてみよう。