東海〜韓国式天然刺身・セコシ専門店〜@新大久保



今回はdoyさんご夫妻に誘われて、韓国風刺身を食べに行ってきたのである。もちろんdoyさんちの愛娘マーリーちゃんも一緒で、ちゃとらんと熊と私で合計6人。
それにしても韓国風刺身? 刺身は刺身じゃないの?
期待に胸を膨らませ、店についてみるとオープンエアーな風も気持ちのよい窓際の席に案内されたのだった。
メニューを見ると刺身(大)(小)が魚の種類によって8,000〜20,000円くらいと、目玉が飛び出しそうになるが、実は韓国では刺身を1品頼むとつきだしがたくさん出てくるのでそういう値段設定なのだそうな。この店では「20品出ます!」とメニューの上のほうに小さく書いてあった。つきだし20品目て。その上、ボリュームがあるので数人で食べてちょうどいいくらいなんだそうな。
今回は旬のお魚ということで、スズキの刺身をチョイス。doy夫人が「人としてのステージを上げるために生蛸が食べたい」とチャレンジ精神を発揮していたので、それも単品で注文したのだった。あとは自動的にどんどん出てくるのをがしがし食べていくわけである。
まず生野菜サラダが出たと思ったら、矢継ぎ早にカボチャのお粥、アサリのお吸い物、エイのキムチ漬け、ケジャン、七輪焼きのホタテと出るわ出るわ。刺身のつきだしに刺身の盛り合わせまで出てきた。




メインのスズキの刺身。デカい。

これをサンチュやエゴマの葉っぱにニンニクスライスや青唐辛子のぶつ切りと調味味噌と共に巻いて食べるのが韓流なんだそうな。みんなで食べながら「これはこれでいいけど」「シンプルに醤油で食べたいような」「カルパッチョのイメージで」とかなんとか言い合う。こうしてひとつの皿をつつきながらわいわい言うのが韓流なのかもしれんな。
ぶつ切りになったクト様の触手じゃなくて生蛸の脚。うにょうにょうにょうにょ実によく動いていた。

私は食べ物王国宮城の出身だもので、生の蛸も確かに食べたことはある。仙台でちょっとした小料理屋へいけば、時期になると板さんが「今日は生蛸あるよっ」と威勢よくご案内してくれるんである。しかしそれとて「じゃあひとつ頼むよ」とぼそっと呟けば、冷蔵庫から既に捌かれて板状になった蛸の頭部を取り出し、板さんが「まだ動くよぅ」とまな板の上でビタンッと叩くときゅうぅ・・・・と縮まる、という程度のものである。こんな触手がうちゃぬちゃぐちゃぎゅと動くようなものではなかった。皿に吸い付く吸盤を引っ剥がして食べたが、ええ、コリコリして大変美味しゅうございました。げふ。
そんなこんなをすっかり堪能した気分で安心していたら、まだ出てくる。しかも三枚肉だの蟹だの天ぷらだの、ごめんなさいもう勘弁してくださいと謝りたくなるほどボリュウミィである。


腹が苦しくなるほど食べ、合間に甕で出てくる生マッコリをちびちびやって、すっかり大満足でお店をあとにしたのだった。みなさま、楽しい時間をありがとうございました。
東海へようこそ


新大久保の駅は初めて降りたが、韓流原宿のようでずいぶん賑やかなのだな。帰りにdoyさんご夫妻に連れて行ってもらったスーパーも韓国食材がいっぱいで楽しかったし、今度じっくり歩いてみるのも楽しいかもしれない。