食べて住んで働いて

さて、給料日である。今月の支援先をみてみよう。
5月15日にアップされた、石巻市の様子である。2ヵ月後の状況ということなので、動画が撮られたのは5月11日前後かな。

だいぶ片付いてきているが、生活するには程遠い状況である。一見してライフラインもまだダメだろうなという印象だ。避難所での生活は過酷で、自宅が2階だけでも残っていればそこに戻って暮らしている人も多いという。確かに幹線道路が復旧し、大型店舗は営業を再開した。それを受けて炊き出しなどはそろそろ終了し始めているのだそうな。でも流されてしまった自治体の機能はまだ回復しておらず、被災した住民のバックアップはできていない。場所によっては食べるものにも困る状態が、まだ続いているようだ。
こうした地区に物資を届ける活動をされているボランティア団体『チーム王冠』さんが、エンゼルボックスというのを募集している。エンゼルボックスとは何ぞやというと、こういうことらしい。

  • 自分が3日間生き残ることを想像しご用意ください。
  • 小さなダンボールに、貴方が食べたいと思う食料を一杯詰め込んでください!
  • ライフラインが復旧しない家で、最小限の手間ですぐに食べられるものをご準備ください。

<注意>最低3ヶ月以上賞味期限のあるものに限る
☆サプライズボックス形式で、開けるまで何が入っているか分からない。
 プレゼント感覚の楽しさを、被災地の方々へお届けしたいと思います。
http://b.volunteer-platform.org/spn/522

こういうのは個人でも用意しやすくていいな。自分だったらどんなものを貰ったら嬉しいだろうと考えながら贈り物を選ぶ楽しさもある。ついでに自分ちの非常用にも揃えたりしてね。カセットコンロでお湯は沸かせるらしいので、絶対にコーヒーのドリップパックを入れることにしよう。こういう場合、もし受取った方がコーヒーは苦手でも、きっと近隣の人に分けてもらえると思うんだ。


瓦礫の撤去は危険作業でもあるので、道具のない素人では手が出せないということもある。県外の業者さんやボランティアさんが頑張ってくれているけど、一方で震災と津波で仕事を失った地元の人たちもいて、彼らだって本当は自分たちの土地の復興をただ指をくわえて見ていたいわけではない。また、長期戦になってくると今度は生活をしていくことを考えなくちゃならない。霞を喰って生きていくわけにはいかないからな。だからこれを地元の仕事にしようという企画を、『ふんばろう東日本プロジェクト』さんが地元の『陸前高田ドライビングスクール』さんと連携して立ち上げ、支援を募っている。
〈被災者に重機免許を!プロジェクト〉

これは大事だよね。仕事をして稼ぐことは、生きる希望に繋がる。


仮設住宅の建設も進んでいる。中でも素敵だなと思ったのが、LIFE311さんが進めているこちら。

地場産材で木造の仮設住宅を作っているのである。地元の大工さんたちには仕事ができ、木材業者には発注がいき、被災者の方々の役にも立つ。仮設住宅への入居は原則2年間というが、2年って長いよな。賃貸住宅の契約期間もだいたい2年だし、転勤の多い人なら引越すこともあるんじゃなかろうか。それくらいの期間、住む場所なんだよな。うん、これはいい。


てなわけで、今月はこちらにするわ。少しずつだけど。