観たDVD・殺伐系〜『メカニック』『ロシアン・ルーレット』『ラスト・ターゲット』『ファースター 怒りの銃弾』

カニック(監督:サイモン・ウェスト

メカニック ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産) [Blu-ray]

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アーサー・ビショップは『周到な準備が勝利を導く』がモットーの冷静な殺し屋である。ある日、アーサーの恩人を暗殺する依頼が入る。それも冷静にこなした後で、恩人のドラ息子と再会した。
これは面白かった。先を読み周到に罠を廻らせておくことで確実に目的を達成するのがピタゴラスイッチのようだ。現実離れした話でそんなに上手くはいかないだろうと突っ込みも入れられるけど、映画ってこういうところがいいんだよね。

ロシアン・ルーレット(監督:ゲラ・バブルアニ)

ロシアン・ルーレット ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産) [Blu-ray]

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ジェイソン・ステイサム祭りである。主人公の男の子の今にも泣き出しそうなセンシティブな感じがいいなと思ったら、映画『コントロール』でジョイ・ディヴィジョンのイアン役を演ったひとなのだな。さもありなん。観てないけど。
合宿状態で非日常に放り込まれる感じが面白かったな。世界を巻き込むド派手なアクションもいいのだけど、こういう小咄モノもいかにも映画観てますって気がする。
ところでミッキーさん、なにやってんすか‥‥似合ってたけど。

ラスト・ターゲット(監督:アントン・コービン

ラスト・ターゲット ブルーレイ [Blu-ray]

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イタリアの坂道だらけの田舎町は美しいし面白かったけど、なんとなーくノリきれなかった。
前の恋人は自分で殺すような業界の住人なのに、いまさら娼婦にほだされる? 娼婦が昼間は健全そうなお友達と連れ立って映画に行くのはいいけど、そういう子がなんで娼婦やってるの? すべてが説明される必要はないけども、トシをとったからとか実は後悔してましたとか人には事情があるんです人間とは弱いものですというには、ジョージ・クルーニーがスマートすぎ、ヴィオランテ・プラシドが普通に可愛すぎてどうも納得できない。ひとつひとつの引っ掛かりが妙なちぐはぐさを引き起こしていたような。

ファースター 怒りの銃弾(監督:ジョージ・ティルマン・ジュニア)

刑務所を出た男が兄殺しの犯人たちをひとりひとり探し出して復讐する話である。
これはなかなか好かった。ロック様は余計なことを喋らず、男のロマンもちゃんとカッコよく、チャラい男は成敗される気持ちよさ。主要な登場人物3人は、ただ“Driver”“Cop”“Killer”だけで名前がない。己が何者であるかに名前など関係ないのだ。痺れるわぁ。