外部記憶装置

相変わらずキャパぎりぎりを綱渡りする日々だが、若干危険側に傾いていろいろ取りこぼしつつあるのでご機嫌斜めである。知らないうちに「手伝い始めました」という貼紙が背中に貼られているのかと訝しく背中を手探りしたくなるほど、やたらと構われあっちこっち連れ回され打合せに同席させられ現場調査を手伝わされる。その流れで一緒に見たし聞いたから説明要らないよね何時何時まで図面をまとめといてねということなのである。おぅふ。
あまり人好きのする人物ではない自信があるのだが、誰も彼もがどういう風の吹き回しだろう。単に便利に使われているだけか。それぞれは大した量ではないものの、やればその分だけ自分の仕事が進まない。そして残った仕事は明日やるか、と思う翌日には他の雑務が割り込んでくるので難渋する。その繰り返しだということをそろそろ学習せねばならぬ。ああそうか自分の仕事も誰かに手伝わせればいいのかとて手を叩きつ誰ぞあると声をかけても、どこからも返事などきやしない。
いったい何件抱えて何件が動いていて何件立ち消えたのか、把握しきれなくなってきた。そろそろスケジュール帳を使わねばおっつかないかもしれない。厭だなぁ、とうとう仕事のためにスケジュール帳を作る羽目になるのか。遊びや楽しみのためならいいけどなぁ。手帳といえば可愛らしくカスタマイズした測量手帳にも憧れるが、書き込む中身が量も質も可愛らしくないので諦めているのである。
もともと細かい仕様がたくさんある職種なのでメモは必須でたくさん使う。ポケットに入るメモ用紙ではA6サイズのキャンパスノートを使い捨て、もちろんそれだけではとうてい間に合わないのでA4のノートにメモからポンチ絵から計算までなんでもかんでも書き散らす。現場に出れば煤けるしメモ用紙は破るし、細かいくだらないことでも汚い字でバンバン書き込むので、美しさの優るものより手酷く扱うのに惜しくないほうが心理的に使いやすい。
ともかく普通のノートでスケジュール管理も間に合わせていたのだが、あっちゃこっちゃ入り乱れてくると け っ こ う 忘 れ る ん だ よ ね 。持ち歩くことを考えると書くものは増やしたくはないし、どうしたもんかな。週間予定は面倒臭くていらないから、月間カレンダー+メモ何ページかのタイプを探すか、それかカレンダーだけ作って出力してメモ帳に貼り付けるのも手か。