『アンドロイドの夢の羊』ジョン・スコルジー

アンドロイドの夢の羊 (ハヤカワ文庫SF)

アンドロイドの夢の羊 (ハヤカワ文庫SF)

すんごい面白かった。昔懐かしい手触りすらあるド直球のエンターテイメントSFである。
SFはアイディア勝負の比率が高い分野だが、それもなんなくクリアしている。正直確かにオチは読めてしまうのだけど、そこに至るまでの条件を揃える過程に脱帽である。しかしそれが実にストレートな手法だったりして、微妙に悔しくなるのがまたセンス・オブ・ワンダーですなぁ。
異星人にトンデモ武器にスパイに乱闘。面白おかしくわくわくしながら読める、これぞ娯楽SFという1冊である。