復興牡蠣が届いた

一昨年の4月に紹介した復興支援の『三陸牡蠣オーナープロジェクト』(2011年04月22日(Fri)‐牡蠣)。あれから丸2年が過ぎ、とうとう三陸で養殖された牡蠣が届いたのである。

どん。箱を開ける前から懐かしい磯の匂いがした。開けたら特大サイズの牡蠣が20個、みっちり詰まっていた。
水をかけながらたわしでこすり洗いすると、牡蠣がきゅーっと殻を閉じようとするのか「シューシュー」という音がする。この時点で発送から3日目のはずだがなんてイキが良いのだ。

不慣れな手つきで1時間くらいかけて殻をあけた。どっちも3段くらい積んでいる。この大きさにしてこの量である。お、思ったよりあるな‥‥。

せっかくなのでよく判んないけどシャブリにしよう、と買い込んだワインといっしょにいただきます。話には聞いたことあったけど、シャブリって本当に生牡蠣と合うね。

半分は生で、半分はカセットコンロで蒸し焼きにする。焼いた端から食べていく。

これは焼き牡蠣。大きさも大きいのだけど、吃驚するほど味が濃い。醤油、ぽん酢、レモンにモルトなどいろいろ用意したけど、レモンを搾っただけのが最高に美味しかった。

そしてこの日いちばんの大物。一緒に写っているトマトは中玉サイズの普通のトマトである。ひと口に入りきらない。
ふたりで食べたのだが、もっと人を呼べばよかったと後悔したほど堪能した。20個というのは初めから判っていたけど、まさかこんな量になるとは。仙台出身だし父親が呑兵衛の海産物好きなので子供の頃から牡蠣もホヤも雲丹も食べつけているが、こんなに美味しくて立派な牡蠣は初めて食べたかもしれない。次の日いっぱいは普段と違う栄養をたっぷり補給した身体が内側からミキミキしていた。
オーナー制度に申し込んだときはほぼ寄付のつもりだったので、いつか牡蠣が採れたら届くのは嬉しいけど物が欲しかったわけではなかった。なんていうか、現地ではまだまだいくらお金があっても足らないと思うんだ。養殖だって多少はムラがでるわけで、こんなに立派な個体ならもっと高く買ってくれるお店やなんかに優先的に卸したほうがいいはず。それをこんな風にどーんと送ってくれる浜の心意気に涙が出そうになった。苦しいときに支援してくれたからっていうんだろ。義理堅いなぁ。
とホロリときたんだが、なんでも津波で海が掻き混ぜられたお陰で生育が非常にいいのも事実らしい。それくらいいいこともなきゃやってられないよね。三陸の海産物はいまが最高なのかもしれない。
ならば、次はこれか。
三陸石巻金華ほや・帆立復興支援プロジェクト

熊のブログにあった動画がとても良かったのでこっちでも貼っておく。