山口晃展 〜付り澱エンナーレ老若男女ご覧あれ〜

横浜そごうでやっていたので、これ幸いと行ってきたのである。

画面は絵巻風の吹抜屋台だし瓦屋根が頻出するし時代がかった和風なのだが、細かく描き込まれた絵をじっくり見ていくと、ちょんまげに法被の職人に作業服にヘルメットの監督さんが混じっている。しゃちほこ作りの図ではベルトコンベアに乗せて流れ作業で作っている。馬はメカになっている。端っこのほうには職人が休んでいる宿坊があり、はたまた飯炊き女が大鍋を大きなしゃもじで掻き回している。垂れ幕の向こうでは大人の事情を相談し、表舞台では完成が華々しく祝われる。右からずっと見ていくと時間が推移していく場面が描かれる異時同図法でもあったりする。やっぱり絵巻物だ。

面白いなぁ。こういうの好きだなぁ。長い絵巻物を出版してくれないだろうか。そしたら絶対買っちゃうだろうな。
ショップで手拭いを買ったよ。

この文字はいったい‥‥。