弁当も復活


とりあえず仕事は目途がついたので残業を切り上げて冷蔵庫の中身を増強している。しかし一度放り投げてみると、また料理をする生活に戻るのが非常に億劫である。日常的に料理をするというのは実際のところ、ちゃんと考えて食材を買って効率よく使い切るという、言い換えれば冷蔵庫の中身を管理するのがメインである。どうせやるなら季節のものを取り入れたいし、ピクルスやレモンの塩漬けくらいは作りたくなる。それに弁当も持ちたいとくれば、アシの早い食材から熟成が必要な保存食に至るまで細かい材料を把握して運用するだけでひと仕事だ。ああ、面倒くさい。面倒くさいが豊かな食生活のためにはやらねばならぬ。
別に普段からそんなにいいものを食べたいわけではないのだ。毎日外食してたら適正なエンゲル係数が維持できないので自炊しているのである。しかし料理に限らず家事や仕事というのはやり始めるとキリがないもので、あとちょっとの手間が豊かさにつながり、面倒くささと直結する。
そうだった、現場がなくともいつも時間が足りなかったっけなー、と少しうんざりしながら日常に復帰するのだった。