ぞうの国を辞したら今度はすぐ近くにあるサユリワールドである。園長はぞうの国と同じ小百合さん。姉妹施設なのである。動物園としてはそんなに広くはない園内なのだが竹林を放し飼いの動物が闊歩していて、一風変わった雰囲気であった。
リャマ、アカシカ、カンガルー、カピバラ、鶏、七面鳥、カメ、アヒル、鴨、兎‥‥がそこらへんを歩いている。
このわらわら感。小百合園長のプライベートガーデンのような趣である。
その他に入ることのできるケージにモンキー数種、鳩、フラミンゴ等々、子が小さいので今は入れない仕切にレッサーパンダ、入ることはできないけどテラスから間近に触れ合えるところにキリンが2頭。
きれいなキリンさんだ。滅多にないこの近さ。
餌のバケツを持っていると強引に動物が迫ってくる。
逃げても迫りくるリャマ。大きいのでけっこう怖い。こりゃ餌を持っていないほうが平和だと悟り、早々にバラ撒いてバケツを空にした。
落ち着いたところでカピバラを撫でくりまわして転がす。
ふと鼻息を感じて振り返ると鹿が様子を見に来ている。確認したらふいっとどこかへ行く。またカピバラを撫でていると、後ろから近づいてくる。好奇心はあるけど警戒心も強いらしく、あまり触らせてくれない。
首を伸ばして枝を食むリャマ。そういえば園内の木はどれも枝がちょうどこれくらいの高さになっていた。
尻尾を掻くカンガルー。妙にしぐさが人間くさい。て、カンガルーってふれあいできるんだ。触ってみると案外柔らかい毛が密集しておりもふもふしていた。
ワオキツネザルに初めて触った。もふもふ。
こちらは子供が生まれたばかりなのでふれあいはできないケージの中にいた。ちっちゃくても一丁前に尻尾が縞々である。
園内のあちこちに時間差で青草が置かれて、みんなでわしわし食べている。
水飲み用の桶だと思うんだが、暑いせいか入水するカピバラ。しばらく入りっぱなしだった。
七面鳥:ちょっと邪魔ねぇ、水飲ませなさいよ。
カピバラ:‥‥‥。
あちこちにベンチもあるし、いろいろ入り乱れて自由すぎて時間を忘れる。途中、園庭のレストランでの食事を挟み、ナイトズー開催中だったので暗くなるまでいた。もう動物と一緒にここで飼われたい‥‥。
後ろ髪ひかれつつ、最終の高速バスに乗って帰途についたのだった。