はらへった

平日から酔った帰りにクリームドーナツとデニッシュを買ってふたつとも貪り食う。寒いと熱燗に走るので酔い方がよろしくない。異常に甘いものが食べたくなるのである。そして次の日は出勤と同時に腹が下ってトイレから出られない。これで体重的には差し引きゼロになってくれればいいのだがさにあらず、無情にも3日後くらいにポンと増えるのである。そう、近頃は運動した数日後に筋肉痛が起きるのと同じように、体重が増えるのにもタイムラグがある。体内に入れた重量と増えた脂肪の相関関係からすると理屈に合わない気がするのだが、事実そうなんだから仕方ない。ちなみに減る方はもっと複雑な経路を辿るようで、何をどうすれば減るのか因果関係がよく判らない域に達している。理解しようとするのはもう諦めた。とりあえず塩ラーメンが食べたい。

そういえば昨日はたこやきと唐揚げが食べたくなって検索してみたのだが、唐揚げというのは居酒屋ならどこでもそこそこ美味しいものが食べられるわけで、そもそも失敗しにくくどこをどのようにしても美味いのが唐揚げの偉大なところなのであって、敢えて特別美味しい唐揚げとはと問うてみるとどういうものなのかアタリを付けにくい。そこで唐揚げをウリにする飲食店がどのように差別化を図っているのか見てみれば、半身を丸ごと揚げてボリュームで勝負しているところがわりとある。見た目のインパクトで誘蛾灯のように客を引き寄せ、その上で地鶏だったり手羽先だったりもする。もともとのパフォーマンスが高いものは、得てして本質的ではないところでしかアピールできないのではないか。そんなことを考えつつメニューを見ながら唐揚げじゃなくとも地鶏を丸ごと食べたいな、たたきもいいな、などと腰の据わらないこと甚だしくふらふらと流されていくのだった。