ジェットコースターな日々

まさかの急転直下な展開を見せた前の物件もほぼ終わり、やれやれと手をかけた次の物件では超クレーマーに弾き飛ばされ、ジェットコースターな日々である。
無性にジェットコースターに乗りたい。
考えてみれば勤め先がみなとみらいに近いので、思い立ったら仕事帰りにちょろっと乗りに行けるのだった。ゲラゲラ笑ったりボロボロ泣いたりランニングハイになってみたり、何かしら極端な心身状態になると頭がすっきりするものである。些事に降り積もるストレスが大放出された脳汁で洗い流される。しかしひとりで好きなときにゲラゲラ笑うのはなかなか難しく、このごろは映画を観て号泣することもないしどっぷり哀しい思い出に浸るほど暇でもない。ランニングハイには到達するまでが大変である。その点、ジェットコースターは乗り物に乗ったまま数秒で擬似肉体的ピンチに陥ることができるのでお手軽だ。
いわゆる世にいうストレス解消法。よく酒に逃げるというが、あれの気持ちがよく判らない。酒は好きだが美味いから飲むのであって、酔ってぐにゃぐにゃするのも悪くはなくとも脳汁は出ないんだよな。ぼんやりしてしまうので「ヒャッハー!!」というアドレナリン全開の状態になるには却って邪魔だ。酒より脳内麻薬のほうがよほど強力なのである。麻薬が、麻薬が欲しい。ジェットコースターに乗りたい。