絶賛増量中

ちゃんと食べることにしてからというもの、だいぶ回復してきて夕食後にも起きていられるようになってきた。活字本は15分くらい続けて読める。背中は若干痛いがあまり気にならない。こうして調子が上がってくるのを実感するとゲンキンなもので、肩が凝ると今までなら温かいものが食べたくなったものだが、最近はメカブをのせた冷奴が欲しくなる。そっちのほうが効くと身体が覚えているらしい。快不快は学習に直結する。そして体重も人生最大重量を更新中である。別に太るのが目的ではないので、そろそろ次の段階へ移行しよう。
次の段階とは、毎晩風呂に入ることである。夜は寝落ちして朝に慌ててシャワーを浴びるのが常態になって久しいので、寝る前に入浴する習慣がすっかり抜け落ちてしまい、入ろうとすると億劫で仕方ない。この億劫さが如実に体調というか体力を反映していたりもするので難しいところではある。風呂に入りたくない心理には、どうものぼせも原因のひとつにあったようなのだ。ようだというのははっきりとは判らないし医者に診断されたわけでもないからだが、食生活に気を付けてのぼせがとれてきたらなんとなく抵抗が薄れてきたのでなんとなくそうなのかと類推しているのである。単に身体が冷えて湯船が恋しくなっただけかもしれない。どちらでもいい。とにかく風呂に入って寝たほうが疲れが取れやすいのも体感的に判っているし、朝にバタバタしなくて済むし、つまりなんだ、目指せ、普通の生活。
そんなわけで久しぶりに湯船にお湯をはって浸かってみたのだが、上がってみると10分間走り続けたくらいどっと疲れていた。え。これを毎日やるの? と素で疑問に思った自分にびっくりした。いやいや、風呂は入るだろう。以前は当たり前に毎日入っていたじゃないか。それどころか若いころはだいぶ長風呂だったじゃないか。あまつさえ湯船で読書なんて洒落込んでたじゃないか。我ながら隔世の感がある。遠き落日。まだまだリハビリが必要なようだ。ダイエットどころじゃない。
この冬の目標は『毎晩入浴する』と定めよう。早く人間になりたい。