映画:スター・ウォーズ フォースの覚醒(監督:J・J・エイブラムス)


タイトルロールがババン! と出た時点で涙腺が緩んでしまうオールドファンである。舞台説明の活字が斜めに流れていくだけで感無量。最初の水色の惑星をバックに巨大な宇宙船の影が差し、ちっこいラプターがピュンピュン飛び出すだけでかっこいい。そして砂漠に半ば埋もれた廃船の後部ブラスターと人間の大きさの対比。このスケール感がスターウォーズの魅力だったな、と観ていて思い出した。嬉しいくすぐりは数々あり旧作をなぞる演出も目立っていたけれど、通してみれば世代交代のエピソードであり、また歴史は繰り返すということか。エピソードの1〜3は過去を振り返り悲劇への道筋を顕したものだったけども、今度は未来へ向けた3部作である。これからどんな物語を見せてくれるだろう。楽しみである。