『夜の木』の画家のひとりとして多くの読者を魅了し続けている
現代ゴンド・アートの第一人者バッジュ・シャームが、
中央インドのゴンド民族に伝わる創造神話の豊かな世界に分け入り、
人々の日々の暮らしに息づく数多の物語の本質をすくい上げ、
壮大なスケールで描き上げた画期的な絵本
冬になる前にこんな絵本の情報がどこかから流れてきたとき、なんとなく気になった。1枚1枚シルクスクリーンで刷られていて、通販でしか買えないらしい。
発売されてからもまだ気になっていたので買ってみた。
開くとかすかにパキッと音がする。ああ、糸綴じだなぁ。
紙がまた良くて、厚手で色のりのよさそうなざらざらした感触である。そこに美しい絵が世界のはじまりを描き出す。
多色刷りのシルクスクリーンなので印刷に微妙なズレが生じているのだが、それが思わぬ効果を上げている。こんな写真ではとうてい伝えられないのが残念だけども、実物でこのページを開いた時、なんだか目の前がくらりとして立体的に見えたのだ。
これはいいものだ。買ってよかった。
販売元 - 世界のはじまり _ 誠光社 通信販売
