非常な昼食


ふと気が付いたら備蓄していた非常食の賞味期限がとっくに年単位で切れていた。
まあ非常食だし大丈夫だろ、と開けてみたらアルミパウチだったのでやっぱり大丈夫だなと判断し、1個ずつお弁当代わりに職場へ持って行って食べてみた。
当時、面白がって買ったのだが、「非常時でも温かいご飯が食べられる」というコンセプトのもので、カレーライスと牛丼とシチュー&ライスがひとつずつの3食パックになっている。発熱材とおしぼりとプラスチックのレンゲが同梱されており、ひと箱あればどこでも食べられる。

アルミパウチのご飯とシチューの袋が入っている。写真は使用後だが、後ろに写っているビニールの加熱袋に入れて温めるのである。袋に入った発熱材を先に入れ、最後に液体の反応液を注ぐ。酸化カルシウムとアルミ粉末がアルカリ水溶液で化学反応をおこして反応熱がうんちゃらいう方式で、鉄の酸化反応を使う使い捨てカイロとはちょっと違う。98℃くらいまで熱が上がるのでそこそこ強力である。20分加熱して10分蒸らしと合計30分かかるので、11時半くらいから給湯スペースでごそごそ準備する。

シチュー&ライスってつまりハヤシライスだよね。火傷するほどではないが、結構なほかほかご飯だ。シチューも具がごろっと入っていて、そこらのレトルトより食べごたえがある。
あったかいご飯って大事だよねぇ、と思いつつ、次の非常食はもうちょっとお手軽なフリーズドライアルファ米にした。こうして喉元過ぎれば熱さを忘れていくのだった。温かいご飯だけに。お粗末。