マラブ安心染料で服を染めた

やるやる詐欺撤廃キャンペーンの一環である。何年も前にやってみようと思い立ち、とりあえず買ってみた染料が罪庫(素人クラフト界隈では貯め込んだ材料のことを在庫ならぬ罪庫と呼称する)から出てきたのである。あー、これね。

この染料は洗濯機で染物が出来るというものである。身体に悪い成分は入っていないし、廃液はそのまま流せて、洗濯機が染料で染まることもないのでその後の洗濯にも支障をきたさない。まさに「安心」な染料なのである。ただし染色の際は60℃以上のお湯が必要になる。60℃ってけっこうな温度ですよ。一般的な湯沸し器を使っていればお判りかと思うが、蛇口から出すお湯は39〜46℃程度のぬるま湯である。ボイラーで沸かして熱湯を貯湯タンクに貯めるタイプならともかく最近よくある風呂釜と兼用になった家庭用のものだと、そもそも高温に設定できなかったり、できたとしても水量がちょろちょろになって現実的ではない。ご多分に漏れずうちも一般的な集合住宅なので、洗濯機に60℃ものお湯を供給するのが面倒臭くて頓挫していたのだ。
だがしかし、やらねば片付かない。仕方ない、やるか。

染めるのはこれ。買ったり縫ったりしたものの、どうもしっくりこなくてタンスの肥やしになっていたチュニックである。こうして並べてみると私は白っぽいナチュラル系が似合わないのだなということがよく判る。

染料の箱には顔料と定着剤×2が入っていた。あと必要なのは塩1kg。

洗濯槽に箱の中身を投入し

その上から塩をぶち込む。

ぬるま湯で濡らしておいた染めたいものを置いて、お湯を入れていく。
今回は風呂を設定できる最高温度である48℃に沸かしてこれを小型ポンプで汲み上げつつ、ガスコンロでうちにある鍋のうち大きい方からワン・ツーとやかんになみなみとお湯を沸かし、ついでに電気ポットでダメ押しした。温度は怖いので計っていない。これ以上は私には無理だ。なんとなく湯気が上がっていたのでいいことにしよう。

洗濯機の最低水位で回したら、布地が全部漬からない。

えいっえいっ

あとは全自動に任せて水で回した。脱水まで終わったら洗剤を入れてもう一周。

干してみたところ、若干ムラになってるな。今更だけど濃い目の色は染まりにくいので2パック使ったほうがいいらしいよ。あと、たぶん水量が足りなかったね。短い方は混紡だったかと思ったけど、染まり具合を見るとどっちも綿100%だったかな。基本的には綿・麻・シルク等の天然繊維を染めることが出来て、混紡だと割合によって染まる濃さが違ってくるということだな。

プリント部分が染まらずに浮き上がってきた。当然といえば当然なんだが、ちょっと面白かった。

糸は染まらなかったので、化繊なんだろうな。よく見るとこの小さいボタンがくるみボタンだったんだなぁ。ぜんぜん気付いていなかったよ。
どちらにしろ部屋着にするつもりだったので、少々のムラは問題ない。これで近所のスーパーくらいには行けるだろう。