生還報告

眩暈症状が悪化したので現場の目途がついた次の日に病院へ駆け込んだ。文字通りふらふらだけど現場はやりきった、はず。あとは最後の検査を残すだけだ。事務所の撤収に合わせて熊んちからも撤収。お世話になりました。今回の突貫工事はいつもと同じっちゃ同じだったのだけど、初めから怠くてどうにもやる気が出ずアレだったので熊に助けを求めたという経緯がある。
初めは寝起きやふとした時だけだった眩暈が、四六時中くらくらするようになってきた。特に上を向くとぐらぐらする。職業柄、天井を見上げることが多いので現場中はいつでもくらくらである。
早朝にトイレに立ったら派手にすっ転んだりと平衡感覚がおかしいのでたぶん耳鼻科系だろうなと思いつつ、筋肉の異常なこわばりとか息が苦しいとかもあって、手始めに何科に行けばいいのかよく判らなかったので近所の内科へ駆け込んだ。目にライトを当てられたりお医者さんの立てた人差し指と自分の鼻の間を指差し確認したりして、どうやら頭ではなさそうということで、とりあえず血と尿を預けて眩暈の薬を処方されてきた。

しかし薬を飲んでも今もちょっとくらくらしているが、血行が良くなる作用もあるらしく、そっちで肩こりが改善してきている。ずっと痛かった左肩が重痛い。コリも酷くなると治るときも痛いのである。ついでに呼吸が楽になってきた。しかし眩暈は止まらない。次の診察は週末である。
過労なのは判っている。しかし過労って血液検査や尿検査で判るもんなのかね。過労が原因で何かしらの臓器不全に陥っていればその結果が反映されるって感じなのかしらん。自律神経の乱れってのも客観的な数字で表現できるならバンバン病院へも行って休みをもぎ取るんだが、判断基準が曖昧だと我慢できるできないの境目が判らん。明らかに筋力が足りなくて持ち上がらないとか、身長と身体能力が足りなくて一度入ったピットから出られないとか、そういうのは『無理』だと判断できるが、それ以外の大抵のことは我慢すれば出来てしまうのでどこからが『無理』なのか自分でもよく判らんのだ。仕事はほぼ須らく我慢の連続だしな。極端なことをいえば我慢しないとなったら私の場合は布団から出られない。今回はすっ転ぶほどの眩暈がするというはっきりした症状が出たので会社でも「過労です過労です過労です」と喧伝しているが、もうそういうよく判らんことはすっ飛ばして委細構わず正直ちょっと休みたい。少し入院させてくれるとか2ヶ月くらい休めという診断書でも書いて貰えないだろうか。