最近見た映画3本『ジュマンジ』『ピーターラビット』『犬ヶ島』

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(監督:ジェイク・カスダン)


ゲームの中に入り込んで冒険を繰り広げるのだが、最近流行の『異世界転生』とは似て非なるものである。ロック様主演のコメディいい話お気楽ムービーなのだが、『イケてる女子高生がデブおやじになってしまった』という設定のジャック・ブラックの怪演を見るだけでも一見の価値がある。これがだんだん可愛く見えてくるから俳優ってすげぇ。

ピーターラビット(監督:ウィル・グラック)


野生のウサギ v.s. 人間のバトルムービーである。基本は絵本の世界らしいいい話に収束していくのだが、途中経過がなかなかブラックでさすがイギリス映画というところである。あとウサギが戦うといえばアレか、『Cat Shit One』か。

犬ヶ島(監督:ウェス・アンダーソン)


日本を舞台にしたのは文字も言葉も文化も特殊な遠い国だからなんだろうが、映画の構造上「意味の分からない言葉」として処理されるべき現地語も、当の日本人にとっては全部意味が取れてしまうので情報量がハンパなく、しかもどこが「意味の通じる言葉」として扱われていてどれが「よく判らない言葉」だったのか、全部日本語(字幕もあり)になってしまうので映画を見ながら判断していかなければならないという、かなり煩雑な処理を強いられて脳が過負荷で熱暴走を起こしそうになった。しかしレトロフューチャーなトンデモ日本というのは見ていて楽しいな。俳句はああいう感じで「意味分からん」と思われてるんだなー、一本締めのタイミングもなんかおかしいけどあんなイメージだよな等々、一周回ってげらげら笑えるのは逆に現地人の特権だったかもしれない。純粋に映画としてじゃないかもしれないが、かなり面白い体験だった。あ、あと犬たちの病気のことを「ドッグ病」と吹き替えられてたけど、地の日本語では「犬インフルエンザ」だったよね。