筋トレ挫折と置き鍼

筋トレは背中が攣ったのであえなく挫折となった。つまり軽いギックリだな。やった瞬間に「ハイ、安静ーーっ!!」と頭の中で掛け声が響いた。よくあることだがこういうのをなくすためにも鍛えたかったのだが仕方ない。ちなみにヘルスメーターでは筋肉量は全く増えていない。
そのすぐ後くらいから暑くなってきたので背中の疲労回復のツボに軽率にプスプスと置き鍼を刺してみたのである。場所は腰廻りの腎喩、大腸喩、命門あたり。
置き鍼をするとだいたいその箇所がぽや〜んとあったまったり力が抜けて楽になったりするのが常なのだが、何故かこのときは背中がひんやりした。触ってみると置き鍼があったかくなっていたので、そこから何かが抜けていたのかもしれん。そしていつもより疲れにくい気はした。暑いさなかに動いた日はボーっとして全身が重怠く膨れたような感覚になるのだが、鍼を刺しておくとそこからしゅーっと何かが抜けて膨れない。
しかしその夜、当日の疲れとは別に奥底からどろりとした疲労感が押し寄せてきて「ぅあー、地獄の釜がまた開いたー」と呻くことになった。腰廻りはいいんだけど肩が苦しいほど重くて怠くなってきて、眠れなくなってしまったのである。疲労感で眠れなくなるとはこれ如何に。仕方ないので肩廻りにもプスプスと追加して、合計12か所も丸いパッチを貼ることになった。すると不思議なことににわかに楽になってその夜は昏々と寝たのであった。置き鍼ってよくわからないけど何かに効くんだなぁ。疲れてるくせに疲労感が麻痺してて回復もしないという訳のわからない状態になっているので、むしろ疲労が引きずり出されて消化されるならウェルカムなんである。
1日だけうんうん呻ったらその後は憑き物が落ちたようにスッキリと楽になり、あまりに効くので剥がしたくなくなりつつも、4日目に外して3日ほど置いて、風呂に行って垢すりとオイルマッサージを受けて、2周目に突入である。
2周目は軽く左右の腎喩だけに貼ってみたが、なんだかその真ん中へんがチクチクする。気になるのでそこにも追加で貼ったら今度は頸椎と胸椎の間らへん(自分では見えないのでよくわからない)がチクチクしてきたのでついでにそこにも貼ったらなんか調子いい。全体的に固まってた凝りがゴリッと動く感触がある。極地の氷が一部割れて流氷になって動き出すような感覚である。
肩はまだ痛い。調子に乗って3周目にいってみようかな。