バレットジャーナルをやってみた

今年は4月から巷で話題のバレットジャーナルをやってみていた。スケジュール帳を使いやすいように自作してとにかくなんでもメモるというやつである。過集中があって気分のムラがひどく飽きっぽくて忘れ物大王という、病院に行ったら多分なんかしらの診断名が付くだろうね、と本人も思うような性分である。そんな特性が近い人が考案して人生が変わったらしいバレットジャーナルは合ってるかもしれん、と試してみたわけである。

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結論からいうと、市販のスケジュール帳ってよく出来てるな、である。

バレットジャーナルを作るのは初めてなので勝手が分からずとりあえずネットでオススメのやり方をしてみたのだが、年間予定でざっくりした予定や目標を書き出しておくというのも、市販の手帳にはそのページがプリセットされている。逆にいままで見開き年間のページを使ったことなかったけど、こう使えばいいのか、と盲を啓かれる思いがした。

忙しくなってくるとやっぱりカレンダーの日付から作るのがネックになる。そして欄を作ってもそんなに書くほど夢も予定もない。何故なら社畜なので。

仕事は工程表で管理するので手帳には試運転やら検査などの大項目しか書かない。工程表ってのは市販されてるのだとプロジェクト管理用の帳面に似たもの(たぶん考え方は同じ)で、ある程度以上の物件なら必ずCADやエクセルで自作し客先にも渡すので、わざわざ個人の手帳にまで引き写しはしないわけだ。細かいタスクは付箋をモニターに貼りまくって終わったものから剥がして捨ててる。量的に手帳ではとても間に合わん。せいぜい打ち合わせや現調の予定を書くくらいだな。

趣味の工作用の寸法まで入れた計画図は、なんならコピー用紙に何枚も書き散らすので、小さな手帳ではどうにもならない。最近はそれ専用で小さめのクロッキー帳を使っている。これはこれでまとめておきたいしね。

それとやってみて判明したのだが、どうも私は体調や気分のムラで簡単に1週くらい潰れるので週の予定が詰められないらしい。しかも計画を立ててこなせないと不貞腐れるので逆効果だったりする。あと週だと絶えず追い立てられる感じがして厭だ。ただでさえ忙しいんだよ! 月くらいだと抜け具合がちょうどよく、これで予定が一目で見えるようになってると楽なんだな。

一方で旅行の予定を立てるときは便利だった。付箋で行きたいところをリストアップして予定を組んでその日付に貼り付けるというやり方をしたら整理しやすかった。あとは買い物メモくらいかなぁ。

しかし計画を立てたいほどの旅行もまとまった休みも年に1〜2回くらいしかないわけで、これ、マンスリータイプの薄い手帳で充分なんじゃね? 後ろの方にメモ用の紙も10枚くらい付いてるし、イレギュラーなことはそこに書いとけば用は足りる。毎年ちょっとしか使わずに余らせてたしね。買い物メモはカレンダーにちょこっと書けば済む。

イチから作って弄り回したことで、なるほど手帳はこう使えばいいのかという発見はあったな。年間予定表や後ろの方のメモ用紙も遠慮なく使えばいいし、色ペンは常時持って歩いてるわけじゃないけど、付箋なら使いやすいとか。

バレットジャーナルで人生が変わるのは対外的な予定だけでなく内的で曖昧なことも手帳に表せばいろいろ捗るというのが主旨なんだろうけども、私にとって外の時間の流れが弛まず流れる川なら、自分のペースはたまにドバッと吹き上がる間欠泉なので、同じベースに乗せるには無理があった。そもそもは思いつきをメモして忘れっぽいのをなんとかすればいろいろ達成率が上がるかも、と甘い幻想を抱いていたのだが、メモを見て思い出したところで忘れるくらいのものはもうその時はその気分じゃないからやらないのだ。それどころか気分じゃないものを見るのも厭だし、こうなるとテコでも動かない。自分のムラ気を甘く見てた。手帳くらいじゃダメ人間は更生しないということをつくづく思い知る結果となったのだった。なんだかこう書き出してみると、私はよくもまあ毎日仕事して社会生活を送っているよな。

そんなわけで、来年用にマンスリータイプの薄い手帳と付箋を買った。