横浜中華街―南粤美食

twitterでの美食家の皆様が褒めちぎっておられる南粤美食(ナンエツビショク)である。いつも大行列の大変な賑わいだというので二の足を踏んでいたのだが、コロナ禍にあって少し空いているらしいのでチャンスとばかりに行ってきた。土曜の夜、開店20分前に到着して並んだら、ギリギリで1巡目に入ることができた。時間がかかるので追加注文はお勧めしませんということだったので、初めに一気に注文してしまう。

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まずは熱い紹興酒

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それから家鴨のパリパリ揚げ、梅ソース添え。そのままでも美味しいが梅のソースがよく合ってとても美味しい。

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ここに行ったらこれは食べとけという香港海老雲吞。重く膨らんだ雲吞の中にぷりっぷりの海老がぎっしり詰まっている。大ぶりの切り身と細かく刻んであるのが一緒に入って渾然一体となっている。そして澄んでいるのに奥深い旨味のこのスープが絶品である。この辺から言語中枢が仕事をしなくなってきた。

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腸詰め干し肉貝柱釜飯。貝柱の香りがふわっとして干し肉の旨味を含んだ塩気、腸詰の同じく脂がじんわりと追いかけてくる。

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がいらんと牛肉の炒め。がいらんというのは知らなかったのだが、茎ブロッコリーのような野菜らしい。しゃきっとして独特の風味もあって美味しい。牛肉が干し肉なので強めの味なのだが、それに負けずによく合う。

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特大車エビのチリソース味。車エビ? てくらい、本当に大きい。隣に写っているスプーンは大きめのカレースプーンくらいの大きさである。こりゃナイフとフォークが欲しいなと思いつつ、ずっしりとしたエビを箸で持ち上げて齧りつくと、臭みもなくぷりっぷりのエビの身が口の中で弾ける。いや、すいませんでした、ナイフとフォークじゃこの食の喜びは味わえないな。かぶりついてこそだ。

いや、聞きしに勝る美味しさだった。幸せな脳内物質がバンバン出た。こんな店があるんだなぁ。

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帰りに中華街をぶらぶらし、八宝茶を買ってきた。八宝茶の中身に決まりはないようだが、これは氷糖、紅棗、クコ、陳皮、貢菊花、金銀花、サンザシ、干し葡萄。なるほど、眼精疲労に効きそうなお茶だね。

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帰って淹れてみたら、飲んだ後に頭がぽやんとリラックスしてきた。冬は丁子や生姜を足してぽかぽかにしてもいいかもね。

 

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