時間があると何をしたらいいかわからない

最近は現場ではなく設計仕事なので、エンドレスには違いないが厭になったら帰ったりしているので、意外と時間がある。帰ったらとりあえずご飯を作って食べる。ただこれだけが生命活動に必須なものだけを残して削ぎ落としていった結果のルーチンとなっている。平日には自炊とゴミ出し以外の家事は一切しない。買い物はおうちコープで1週間分買い溜め。強い意志を以て買い物には行かぬ。掃除も洗濯も休みの日にしかしない。週に1度だけ洗濯機を回すために、下着からトップスまで数を揃えて運用しているのである。
かように忙しい時期に合わせた生活形態となっているので、時間が余ると何をしていいのかわからない。いつもは手が回らないところの掃除でもすればいいじゃないかと自分でも思うのだが、やる気にならない。このやる気のなさが不調を如実に物語っているようなので、特に無理もせず、寝てしまう。ややもすると平日だというのに8時間くらい寝ている。気が向くと残業しているので、週の半分くらいだが。
しかしこうなると仕事以外の私的な時間は食べる以外は寝ていることになる。逆にいうと意識のある時はだいたい食べ物のことを考えている。ヒトとしてこれでいいのか。飼われている犬猫鳥*1だって食べる以外の楽しみを多少は持っているのではなかろうか。
楽しいこと。楽しいことか。布団に潜ってスマホでweb小説は読んでいる。これが楽しいかというと微妙ではある。もちろん面白いと思いつつ読んではいるしこれはweb小説がどうという話ではなくこちらの問題なのだが、昔に寝る間を惜しんで本を読んでいたときのような刺激的かつ能動的な楽しさではなく、どちらかというとひとりになれる時間の演出というか、活字を追う癖の残滓のようなものか。物事に嵌るにも元気が必要なのである。
動けない人間ではないのは既に知っているので、それでもなお動けないのなら調子が悪いのである。やる気は元気のバロメーター。どうせやる気になったら時間があろうがなかろうが突っ走る。気にしても仕方がない。それにしてもこれだけ不調を振りまいていても仕事だけは出来るのがよく訓練された社畜だよな。身ひとつで生きている庶民にとって、金の切れ目が生命の切れ目だからそうなるのもむべなるかな。働くために休まねばならぬ。じゃあ寝るか。(始めに戻る)

*1:猪鹿蝶のリズム