映画:JUNK HEAD


www.youtube.com

少人数体制で制作期間7年をかけて完成させたSFストップモーションアニメである。最初の数年は監督がひとりでやっていたらしく、エンドロールに延々と監督の名前が並んでいたのが面白かった。

遺伝子操作で長寿を得たものの生殖能力を失った人類は、存亡の危機を打開するため、地底世界で独自に進化し、繁殖能力を得た人工生命体〈マリガン〉の調査へ向かうというのが筋書きである。遺伝子操作のみならずサイボーグ化しているのか、頭部(の中身)だけあればボディはすげ替え可能な設定であった。ボディがなくては確かに生殖は出来そうにない。それってそもそも解決できるのか? 3部作だそうなので、その最後あたりにそこらへんは判明するのだろう。

ちょこまかと動き回る人形はジャンクで可愛らしく、画面の端っこで行われる小ネタも楽しい。昇降機をはじめメカ造型もかっこよかったし、最後のアクションはドラマ性も含めて見ごたえがあった。が、似た展開が続くのはちと冗長な感も否めない。あと、火が消えると爆発するのは、理屈がよくわからんそれって何の圧力なんだ逆じゃないのかと小うるさい職業病が頭をもたげそうになった。ま、いいか。

ところで地底世界にいる人間ぽいのは〈マリガン〉ではないのか。てことは地下で人間が勝手に繁殖しているのでは。子供もいたし。あれ、調査対象は〈マリガン〉じゃなきゃダメなんか??*1 ‥‥ま、いいか。

あと、監督はハルキゲニアが好きなのかな、と思った。

*1:後から思い出したが、そういや作中で説明されてた。失礼。