引きこもりの大型連休

連休の始まりである。過重労働の巣窟であった弊社では、働き方改革とコロナ禍へ同時に晒されたせいで混乱の極みに陥り「とにかく社員に有給を取らせればいいんだ!」という乱暴な結論に至ったのか、飛び石の平日を有給取得推奨日として、年次有給休暇日数をここで稼ぐことにしたらしい。どうせ余って年度末には捨てることになるので、消化させてくれる分には否やはない。運よく今年は現場が入っていないのでなんと11連休である。メーカーか。なんだか去年から私が行く予定の現場が入札で負けたりぽしゃったり諸事情により遅れたりして、ここ半年ほど暇続きなんである。おかげで体調もだいぶ持ち直してきた。理由のない緊張から筋肉が強張るのも、適宜GABAをぶっこんで強制解除し弛緩状態に身体を馴致しているところである。
どうせコロナ騒ぎでそうそう出歩くこともできないし、部屋の模様替えをしようかという気はあったのだが、直前で方針に迷いが生じて保留状態となっている。気が向いたらちょっとした木工くらいはしようかな。そんなゆるゆるの大型連休なので、目標は風呂に入ってストレッチをすることである。とにかく常軌を逸してミシミシの身体を緩めよう。
QOL向上計画は目下見直し中である。
床がフローリングなのが気に入らなくて、置き畳を敷き詰めてやろうと目論んでいたのだが、それもどうなのかという気がしてきた。畳は好きなのだが、そこそこまともなユニット畳を買おうとするとお値段がそれなりにするのと、やはり厚みがある。25mmというとちょうどけつまずくくらいの絶妙な厚みである。押入れの衣装ケースの引出しも引っかかりそう。
そもそも論として、地べたに座るのがキツくなってきているというのがある。一昨年は膝をやっているし、腰はずいぶん前からギックリ持ちである。就業時間が長いと家で座っているのはだいたい食べている間だけなのであまり気にならなかったのだが、ここのところの働き方改革で割と家で座っていることが多くなってくると、どうもくつろげていないようなのである。こうしてパソコンにむかって文字を打ち込んでいる間も脚が痛い。胡坐で痺れるのと床に当たっている踝がゴリゴリして痛い。ひっきりなしに足の位置を入れ替えて貧乏ゆすりをしている。
ちょっと手持ち無沙汰になると寄りかかりたくなって、しかし背もたれがないので床に転がる。転がると床が固いのでベッドに移動する。そしてそのまま寝る。もしやパソコンで配信を見ていて集中力が切れるのも、快適でないからなのでは。
ふむ。ちょっと考え直すか。
工作するときは自分を中心に道具や材料を散らばせるので、床が近いとそこら中に置けて便利というのはある。いままではそういうスタイルだったので、どこでも座れて道具を広げられる畳がいいなと思っていたのだが、そんな工作を近年はさっぱりやっていないわけである。というか、身体が痛くてそれどころではない。
これは工作云々よりも身体的快適性のほうが先ではないか‥‥? ソファ買うか‥‥?
しかしそうするとパソコンが乗っているデスクの高さも変えなきゃならないんだよなー。できなかないけどおおごとだなー。まあちょっと考えるか。
そんな感じの連休の始まりである。