平塚カピバラ

連休を連休たらしめるものは何か。休みが連なった状態である。ゆえに今年のゴールデンウィークはゴールデンなウィークではなかった。後半戦に入った仕事だったりどうしても実家に顔を出さねばならなかったりで、身体が空いたのは最後の土日のみであった。ぐだぐだに疲れてはいたが楽しみもなくてはやってられない。それを両立するために近場の平塚市のふれあい動物園へ向かったのである。
横浜から横須賀線で30分くらいだがグリーン車で贅沢気分を味わい、平塚タンメンなるものを発見してまずは腹ごしらえに向かう。

開店前に到着したが既に何人か並んでおり、後続も集まってくる。何も知らずに直前にスマホで検索しただけだったのに、実は名店に当たったようだ。メニューはタンメンと餃子のみという清々しさであった。


具はわかめとメンマのみ。スープをひと口すすると軽い酸味がある。さっぱりしたうまみにやわらかいわかめが絶妙にマッチしている。麺はラーメンらしくないするっとした麵で、総体として日式ラーメンとは似て非なるもののような気がする。どっちかというと本場中華麺のバラエティのひとつなのでは。備え付けの香り高いラー油を入れるとパァッと風味が変わる。


皮が肉厚でモチモチしているのに表面カリカリで目が覚めるほど美味しい。実際、眠かったのにひと口食べたとたんに目が覚めた。タンメンも美味しいがここに来てこの餃子を食べないという選択肢はないな。
動物園は市営の総合公園に併設されたこじんまりとした園で入場無料である。

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入ってすぐにカピバラがいた。湘南あたりで半年くらい放浪していた、界隈でちょっと話題になった個体である。「カッピー」という愛称もついていた。

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保護されてから2年の飼育期間を経て一般公開となったのである。 なかなか立派な体格で力強いオーラのあるカピだった。これなら野生でも生きていけるのかもしれない。
その後に見たタヌキはちっちゃい。
あとは雨がぽつぽつ落ちてきたのと連日の疲れがたたってぼーっとしてきたので早々に横浜へ戻り、むしょうにベタベタのフルーツタルトが食べたくなったので新しいCIALの中のお店で美しいフルーツタルトで一休み。

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それから気力をふり絞って熊が開拓したコーヒー屋さんでコーヒー豆を買い込み、焙煎してもらう間にビール屋でビールで乾杯。

根性で1日を堪能してふらふらになりつつ帰ったのだった。楽しみをぎゅっと1日に詰め込んだ GWならぬGD(ゴールデンデイ)であった。現場は追い込みの後半戦、ここが踏ん張りどころである。もう少し頑張る。