先が見えた?

漢方薬の話である。
ルビーナ巡りである程度落ち着いたけどもなんか足りない。足りないというか決定打にならない。そもそも私の悩みは肩が痛い、背中の凝りが外骨格のようになっていて苦しい、ふくらはぎが攣る、疲れやすい、怠い、病気じゃないんだけど身体が重くてしんどい、その他諸々だった。そして疲れ具合によって眩暈が出たり胃がもたれたり頭痛がしたり貧血っぽくなったりする。このなんだかなぁな調子の悪さを総称して不定愁訴である。年齢的にも更年期の可能性はおおいにある。肩の痛みも2016年の四十肩がそのまま五十肩に華麗にジョブチェンジ(加齢だけに)しただけなのかもしれないが、なんかおかしくね? という個人の感想があるだけである。そう、2016年の地獄の現場がすべての始まりであり心当たりなのだ。
疲れとは何ぞや。 鍼灸治療に行き、 滋養強壮薬から始まって、 冷え性改善、駆瘀血剤と進んできても根本的なところが改善されない。どうも胃脾が悪いようだというのはなんとなくわかった。背中の凝りは胃の裏側なのでおそらく原因は胃脾。肩は背中が固まったまま力仕事をしたので負担がかかって筋を違えたというのが私の予想である。背中の凝りが解消しないので肩の負担も解消せず治らない。では胃脾にきているとして、何が原因なのかで処方が違ってくるのが漢方薬である。
いろいろ試している途中でくらくらしたので活血作用のある四物血行散を無理やり投入したら、それなりの効果は出たのだが胃にくる薬なので案の定胃もたれが激しくなって中止。仕事のストレスもキツい時期に重なって胃がヤバい。ヤバいので場渡り的に胃薬のファーストチョイスである六君子湯投入。すると四物血行散で荒れた分は治った。が、その前から調子が悪かったのはそのまま。まとめて治らないんかーい。ホントに漢方薬って概念だよな。そして仕事のストレスはマッハで止まらない。とりあえずストレスに対応するか。 ストレス対応薬も原因・体質別にいくつかあるので目星をつけて試してみるしかない。前に半夏厚朴湯と加味逍遙散は飲んだことがあるんだよね。じゃあ抑肝散(加陳皮半夏)でいってみようか。
そしたらこれが物凄く効いたのである。一度飲んだだけで背中の真ん中の凝りがぼやっとして緩んだ。あまりにも長いことずっと置物のように凝っていたので、緩むこともあるのかと逆に吃驚した。ついでに頭もちょっとぼうっとしたが、これは数年来の痛かったストレスが急に解消したせいだろう。え、抑肝散。怒りが(概念の)肝を傷つけそれが(概念の)胃を悪くするのを治す薬だよね。胃薬の中でもイライラに特化して対応するやつ。これか。怒っていたのか私は。いやしょっちゅう怒り狂ってイライラしているけども。しかし引きずってないつもりだったんだがなぁ。怒りそのものというより、怒りのダメージが蓄積するということなのかな。ネットであちこち拾い読みしてみると、本人が自覚していない抑圧された怒りにも効果があるとか、背骨に沿った痛みがある人はこれが良く効くという話もあった。なるほど、怒っていたんだな。長年のダメージが周りに炎症を起こしてる感じもあるので、微細血管の修復効果があるという桂枝茯苓丸といっしょに何日か続けて飲んでみよう。
なるほどなぁ。こうしてみると一時の快楽のために他人を煽ってイライラさせるってのは悪趣味なだけでなく身体的ダメージを与える本当にダメなことなんだな。ネットの徒花的なあの人やあの人に影響を受けたガキンチョにはできる限り近づかないことにしよう。イラつくのはリアルだけで充分だ。