亡母はキッチリ終活とやらをやっていたのであんまり物は残っていなかったのだが、愛用のアクセサリーがまだあった。宝飾品に目がいくタイプではなかったのか値打ちものはないのだが、慎ましい見覚えのあるものたちをただ処分するのも気が咎めるというか方言でいうところの「いたましい」というやつで、これを標準語で何と言うのかわからん。姉妹3人で文字通り好きなものをいくつか選んで形見分けにした。
1周回っていいデザインである。素材は象牙かねぇ。いまでは作れないけど、古いものだからねぇ。
オパールと猫目石かねぇ。たぶん若い頃に父が3年くらい海外出張に行っていたときのお土産じゃないかな。行き先がホンジュラスとかグアテマラだったからね。
この小粒真珠はフォーマルで使えるわね。伊勢志摩に旅行に行ってたし、記念に自分で買ったかな。
で、自分のへその緒をどうしろと。そりゃ本人以外は捨てにくいだろうけどさぁ。