ざんばら料理

二日続けて料理写真だが、他意はない。ネタもない。ただ普段作らないので、たまに作ると嬉しくなってしまうのだ。
作り置き用の煮ものである。
貧乏生活に欠かせない挽き肉をミートボールにして入れてある。つなぎがなかったので残り物の米飯を‥‥昨日から残り物ばかりだな。生姜と大葉を入れて爽やかさを狙ってみた。
ハンバーグやミートボールなんかの挽肉練り物は、肉っぽいもののガサが増えるので重宝する。私が作ると半分以上が混ぜ物だ。
あとは実家から大量に送られてきたの筍と、お徳用パックの切落とし昆布、他。昆布なんか切りっ放しで結びやしない。


ウチはふたりとも野菜指数の高い育ち方をしているが、同居人の田舎暮らしぶりは筋金入りである。オフ会で食べた地鶏が美味しかったという話をしていたら、ふと遠い目になり、
「子どもの頃、鶏肉といえば卵を産まなくなった老鶏を〆たものだった。筋っぽくて固くて、鄙びた味がするんだ」
と言い出した。
まるで私が相当年上好きで、初老の男性と同棲しているかのような印象を与える逸話だが、彼は同年代である。じゃあ私も彼も初老なのかというと、まだせいぜいミドルエイジである。
ちなみに豚も自家で〆たもので、魚は行商が売りにきていたらしい。今はどうか知らないが。
こういう話を聞くたびに、何処でタイムスリップしてきたのか不思議になる。