ゆらゆら揺られる

連休は基本的に引きこもるつもり。いまからワクワクする。こんなに楽しみな連休って久しぶりじゃないだろうか。
パソコン組んで光も来るし、部屋の模様替えして、それに合わせてラティスも買ったしカバー類も作る。リネンの材料を買いに行かなくては。わくわく。ワイヤーシェルフに小細工する小物たちを百円ショップで見繕い、足りない分はホームセンターで頭に血を上らせるのだ。わくわく。


わくわくしつつ、心の底にはひんやりとした哀しみが横たわる。
振り切って、私は生きていく。それしか能がないから。
自問自答しても答えはどこにもない。大地に根ざしたしっかりと動かない確かなものに摑まりたいけれど、現実は捉えどころがなく確かなように見えるものでもそれは水に浮いたブイのようなものでしかない。全体重をかければ一緒に沈んでしまう。揺れる浮き袋をあちこちにつないで重さを分散させて、自分が乗った板切れのバランスをとらねば、体温を奪う水に落ちる。
板切れ一枚の下は千尋の海。