そうだ酒粕を買おう

このところビールづいている。
調子に乗って飲みすぎなのか、身体が冷えてきた気がする。胴体の真ん中へんがひんやりしている。こうなると根菜の粕汁が食べたくなる。鮭を入れてもいいな。
相変わらず眠いし雨は降っているし風邪っぽいし、仕事なんかどうでもいいからあったかくしてのんびり本でも読んでいたい。梅雨寒の朝から湯船に浸かり、いねがての夜を取り戻す想像を巡らせる。
しかし夢想に浸ってばかりもいられない。バタバタと昨夜残してしまった蕎麦の始末をし、足元が濡れる準備と覚悟を整えて、怠惰な可能性に後ろ髪を引かれつつ外へ出る。
図面は昨日あげちゃったし、会社でのんびりしてりゃいいのだ。
冷えるとだるくて仕方ない。次は身体が温まる芋焼酎にしよう、と心の中で呟く。いんげんの胡麻和え、凍み豆腐の含め煮、鯵の開き、それに粕汁。そんな余裕をかました食事がしたい。できれば浴衣でも着て。蒼いもみぢが見える縁台で。そこに温泉があったら言うことはない。とめどなく妄想が膨らむ。しかしこれじゃ初夏というより秋の色だな。
それはそれとして、せめて今日は酒粕を買って帰ろう。


で。

具沢山にしたら、凄く大量に出来てしまった‥‥。