こういう陽気を東北では初夏という

土曜日に春物のコートを買いそれを着て日曜日に外出したら、ぅ暑ィー! 今年は暖冬だそうだが、それに加えて北の方からの移住一年目で身体がまだ馴れていないということもあり、この冬の身構えることのない気候はどう捉えるべきかいまだ混乱している。今は暖かいけど、安心しちゃっていいの? 急に寒くなったりしない? 「そんなはずはない」と身体が勝手に体温を保とうとするのである。暑い。
この陽気に恐れをなして、日焼け止めを買った。いつもは六月ごろから使い始めるのだけど、あんまり陽の光が明るいものだから、コレはまずいかもしれないと思ったのだ。太陽アレルギーというほどではないのだけど、顔や胸は日焼けするとどうしても蕁麻疹のように斑に赤く痒くなる。塗るとみっちり覆われる感じがして、日焼け止めってあまり好きじゃないんだが仕方ない。
でも今週中にまた寒くなるらしいね。


日曜は表参道ヒルズに行ってみた。テナントの酒屋が目当てだ。
建物は中空になっていて内部は薄暗く、螺旋状の緩やかなスロープが内側の壁に沿って廻っている。回遊を意識したのね、というのはあのBGMでよく判る。中途半端な環境音楽のような、地方の水族館でかかっていそうな音楽である。ぴよ〜ん、ぽよよ〜ん、とけっこう音量が大きい。女川のホエールランドを思い出した。
ところであの建物に入った途端、不快な圧迫感を感じたのは私だけ? また外に出たらすぅっとなくなった。
なんとなく音のせいのような気がするのだ。環境音楽って精神に作用するように作ってあるようだし可聴外の音域も流れていそう、というトンデモな予想なんだがどうだろう。ちなみに私は年相応にモスキート音は聞こえない。
しかし一緒にいた同居人はなんともなかったようで、自説を披露したら「ふ〜ん」と流された。うむむ、気のせいか。

そして午後

風雨ともに強くなり、春の嵐だ。
プレハブの中に座っているので、尋常じゃない臨場感である。風向きによっては隙間から吹き込んでくる。
外をなにか金属のものが転がっていく音がする‥‥。