堪え性

育むのに時間のかかるモノというのがある。友情だったり愛情だったり信用だったり居場所だったりしがらみだったり。
しばらく一箇所に留まっていれば、そういう目に見えないナニカが積もっていく。良くも悪くも置かれた状況に馴れ、とりまくものが安心できる日常になっていく。
弱っているときはそういう時間に押しつぶされそうになる。仕方ないと頭では判っているが、切羽詰っているときに堪え性は期待できない。
急に空気が冷たく希薄になったようで、息が苦しい。
周りの人にはすべて他に大事にしているものがあって、そこに抵触しないように適切な距離をとらなくちゃならない。寄りかかろうとすれば突き放される。足が萎えそうだけど、それが期待される大人ってもんだ。


あのー、被害妄想のポエムだから。
それにアレだ、自分で望んだことだし。多少はしょうがないの。そうなの。
苦しくったって哀しくったってオンナノコだって、涙が出たらどうだというのだ。泣くとストレス解消になるから、小出しにガス抜きしながら生きていくのだ。それがどうした。人は常にひとり。ああ、そうさ。夢なんかもういらない。