今さらパーソナルカラー

ファッションの世界にはパーソナルカラーや骨格診断というものがある。50年も生きていると経験的にしっくりくる色味や形はなんとなくわかっているものの、しかし理論的に理解していないのでたまに失敗する。買うときにも迷いが出る。それが面倒くさくていっちょ調べてみたんである。結果、ブルべ冬のストレートであった。しかも顔タイプはエレガント。総合すると派手なお色気姐さんである。マジか。実在自体が疑問視されるような素体だな。骨組みだけは。上に乗ってる肉部分のナリが良ければという絶対条件がつくが、そこは掘り下げないでほしい。
ところでブルべ冬というとマウンティングと捉える向きもあるようだが、どうも派手な配色が似合う色白というイメージのせいらしい。私は逆だけどな。このカテゴリーはどうやら赤みも黄色みもない色素の薄いタイプか、逆に両方濃い色黒タイプに分かれるらしい。私は幼少期には周りから土人呼ばわりされた実績のある日本人離れした色黒なのだ。肌色の濃い地方の民族衣装が似合うタイプといえばわかりやすいか。
なるほど、ざっくりいうと白黒灰色紺を着てろということだな。ビビットな色には好みの上で抵抗があるのでそうなる。薄い色で使えるのは灰色がかった色味なので、遠目にはほぼグレーのバリエーションの範疇になってしまう。濃い色で受け入れられるのは暗い赤かピーコックグリーンくらいかなぁ。なんだ、いままでと変わらんなと思ったが、実際に鏡の前で当ててみて合う色ならそうなるわな。いままでのアレとかコレとか思い出してみると納得である。
しかし手持ちの服に色味が少ないのを色遣いが下手なせいだと思ってきたけど、好みと着てしっくりくるものを合わせるとこうならざるを得なかったということがわかった。これからは自信をもって無難な服を着ていこう。
あと肌色が濃いと口紅の色がどれも合わなくて困るのだが、このデンで考えると濃いめのローズか紫がかったヌード系か。アイメイクも黄色みを排除し、なんなら青やグレーでもイケるらしい。あんまり攻めた化粧をするほうではないので、そこまでは試したことなかったわぁ。逆に埋没したいときは茶系や柔らかい色味でまとめれば印象をぼやかせそうではある。TPOに合わせて印象操作もアリかもしれん。いまさら見た目で目立ちたくないというか、そんな攻めの気質だったら今ごろバリバリの原色を着て闊歩してるわ。似合うらしいし。
よし、なんか吹っ切れた。自身の姿というのは鏡を見るか録画した画像映像以外では自分で見えないので、どうも自覚に欠けるきらいがある。私は見えないもんはわからんので仕方ない。逆にみんなはどうして自分のことがわかるのか不思議である。確認できないことであやふやな心持ちになるなら、パーソナルカラーやら何やらで決め打ちできれば気が楽になる。