DVD:カンフー・パンダ(監督:ジョン・スティーズンソン;マーク・オズボーン)

パンダが可愛くない。そんな理由で劇場ではスルーしたアニメ作品である。しかしDVDで観てみると、パキッとした配色のアニメーションがカッコよく、好きっていうのはそういうことだというストレートなメッセージも爽やかに、大人も子どもも楽しめる良質な映画であった。劇場で観てもよかったな。
だってこのパンダ、ただのメタボじゃなくてカンフーオタクなのだ。そのオタクの熱心さでもって、厳しい修行もウハウハ体験になってしまうのだ。高名な指導者は憧れの的だし、アイテムにも興味津々、気絶することもハードな訓練も彼にとってはプレミアものの体験で、つぶらでも黒目がちでもない瞳をキラキラさせながら自ら進んで指導を受ける。それがどんなに凄いものか最初から理解しているので、驕り高ぶることなくいじめられても「そりゃそうだよね」と泰然と受け入れる。これには「そうきたか」と唸ってしまった。
とにかく絵の動きが格好良くて、ふと以前ケーブルテレビで観たカートゥーンの『サムライジャック』を思い出した。

台詞が極端に少ないアニメだが、つい見入ってしまう絵である。しかし、サムライジャックと300がコラボしてるのは何故なんだ‥‥。