ふりかえる

iPhoneの写真をつらつら見ていたら、地震直後の部屋の様子を撮ったものが出てきた。実は撮ったのを覚えてなかったので、見つけたときにはちょっと驚いた。よほど狼狽してたのか、モニタとスピーカーが吹っ飛んでたのがそんなにショックだったのか、手ブレしながらもしっかり証拠写真撮ってるんだもんなぁ。自分で笑ってしまった。
あれからちょうど1ヶ月なので、現在の様子と並べてみよう。
復旧前

復旧後

ちと判りにくい写真で恐縮だが、メモリに残ってたのはこのパソコン机廻りの1枚だけだったのだ。ここだけじゃなく部屋中全部がこんな有様で、帰宅して玄関開けた瞬間からそこらじゅうに物が散乱していて、うわあ、と息を呑んだ。部屋の荒れ具合を表現するのに、よく空き巣に入られたようなというが、たぶん空き巣だってここまで荒らさないってくらいには四方八方足の踏み場もなくしっちゃかめっちゃかだった。浴室もシャンプーやコールドクリームの容器が落ちて中身がぶち撒かれているし、コーヒーメーカーはキッチンの隅まで飛ばされているし、死蔵しているトランペットは転がっているし、片付けるにもどこから手をつけていいやら、唯一無事だったベッドの上に座ってしばし呆然とした。物持ちじゃなくてよかったなぁ。もっとも、棚にみっちりぎゅうぎゅうに物を押し込んである熊のところは、それが幸いしてあまり散乱しなくて済んだらしいが。
姿見は倒れ、棚から物が落ち、更にその棚自体が30cmほど動いていたしで、地震の最中にこの部屋にいたら怖かっただろうなぁ。スピーカーは飛ばされた拍子に配線なのか中身なのか判らないが一部イッちゃったらしく、以来少し音割れするようになってしまった。建物の古さゆえか地盤の関係なのか、会社での被害はそれほどでもなかったので、自宅の惨状には余計に驚いたのだった。