映画:処刑剣 14BLADES(監督:ダニエル・リー)


ずっと眉間に皺を寄せたドニーさんである。それも明朝の錦衣衛とな。ええーと、明朝つったら中途半端に古いんだな。日本では南北朝時代か。錦衣衛ってなんだ、イェニチェリとシタージを足して2で割らない感じか。ふむ。
しかし難しいことは判らなくともまったく無問題なエンターテイメントである。
不幸な生い立ち、からくり付の武器、暗殺集団の首領でメチャクチャ強いけど義に生きるストイックな男。ヒロインは勝気なツンデレ、脇にはやんちゃな若い男、敵役は謎の美女。荒野の西部劇に怪しい廃墟で石像をぶち壊しまくりながらの戦闘。中華から西域へ(といってもそんなに西じゃない)移動するにつれて、BGMもオリエンタルになっていく。平野部から山間部への入口が関になっていて、唯一の通り道が迷路。チャンバラ・投石・あやかしの術。お楽しみがこれでもかという勢いでてんこ盛りである。観るべし。